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脳の海馬内で起こる学習のメカニズムを解明、認知症の新薬開発に期待 (大学院医学系研究科 美津島大教授らの研究グループ)[2013.12.27] [医学部]

本学大学院医学系研究科システム神経科学分野の美津島大教授らの研究グループは、脳の海馬内で起こる学習のメカニズムを、シナプスという神経細胞を繋ぐ部分の多様な変化として捉えることに初めて成功しました。(下の図を参照願います)

さらに、アセチルコリンという分子が、海馬内のシナプスの連結を多様化させていることも突き止めました。

アセチルコリンは脳の回路を刺激し、海馬を活性化させますが、老化により徐々に低下するため、アルツハイマー型認知症の発症要因となっています。今回のメカニズム解明は、脳機能の老化を防ぎ、認知症の発症も阻止する新薬開発に繋がると期待されます。

本研究は、2013年11月13日付けの英科学誌 『ネイチャー コミュニケーションズ』電子版に掲載されました。(Mitsushima et al, Nature Communications 2013)

*本件に関する論文のサイト掲載アドレス
http://www.nature.com/ncomms/2013/131112/ncomms3760/full/ncomms3760.html

図

(図)非学習群と学習群における、海馬神経細胞とシナプスの変化。矢印は情報の流れを示す。
学習群ではアセチルコリンが引き金となり、シナプスが多様に変化する。

〔 ※研究概要はこちら(PDF)〕

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