本学大学院医学系研究科眼科学分野の森重直行講師が,「Detection of subepithelial fibrosis associated with corneal stromal edema by second harmonic generation imaging microscopy」に対し,日本眼科学会学術奨励賞を受賞され,平成23年5月12日(木)~15日(日)に東京国際フォーラム(東京都)で開催され た第115回日本眼科学会総会において,表彰状と研究助成金が授与されました。また,同学会において,受賞テーマによる受賞記念講演も行われました。
日本眼科学会学術奨励賞は,眼科学の進歩発展を図り,若くて優れた研究者を助成・育成する目的で設置され,毎年1回,日本眼科学会会員の中で特に優秀な若手研究者5名に授与されます。
評 価されたのは,第2次高調派発生という現象を角膜組織を構成するコラーゲン線維束の構造解析に応用し,水疱性角膜症という病気の角膜を観察し病態を解析し た,という研究です。生命科学の領域で第2次高調波発生を応用した研究は数多くありますが,生命科学領域で疾患の病態解明に応用した点,また角膜移植の対 象となる重篤な疾患である水疱性角膜症が進行性疾患であるということを示し,現場での治療の判断に有用な情報を提供した点が評価されました。
森重講師は,「学術奨励賞受賞は,身に余る栄誉で,本当に嬉しく思っています。これまでご指導くださいました西田副学長,園田教授をはじめとする医学部眼科の仲間に心から感謝しています。この受賞を糧に,これからも研究に勤しんでいきたいと思います。」と述べられました。