文部科学省の村田医学教育課長が，去る11月18日（金）に山口大学医学部を訪問し「医学教育の現状と課題」と題した講演を行うとともに，医学部内の視察が行われました。
講 演会は，本学の教職員・学生以外にも，関連病院の病院長や山口県担当者も含め，約110名の関係者が聴講しました。講演会は，診療参加型実習の不足，基礎 研究医の減少，地域医療の崩壊等の最近の医学教育を取り巻く様々な課題について，医学教育行政に関する豊富な知識と経験に基づき，わかりやすい資料や示唆 に富んだ解説を交えながら行われました。質疑応答では，参加者から寄せられた研究マインドを持つ専門医の養成や，大学院における社会人学生の標準化等に関 する幅広い質問に対して，同課長から最新の情報を織り交ぜながら明快な説明がありました。最後に，佐々木医学部長から，関連病院と連携した地域医療に貢献 する質の高い医師や研究マインドを持った学術医の育成に，医学部及び附属病院の総力をあげて引き続き取り組むことを述べ，閉会しました。
また，講演に先立ち，研究医を養成するための特徴ある高度学術医育成コースの取組や，医療技術の向上等を目指すクリニカルスキルアップセンターの視察が行われました。同課長から，研究医養成の拠点校としてのさらなる活躍を期待するとの力強いエールがおくられました。