独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が募集した、「がん超早期診断・治療機器の総合研究開発プロジェクト」に本学医学系研究科臨床検査・腫瘍学分野 末廣 寛准教授の研究開発テーマが採択されました。
【研究開発テーマ名】乳がん感受性評価システムの研究開発
【代表者】末廣 寛(医学系研究科 臨床検査・腫瘍学分野 准教授)
【研究開発の概要】
「血液検査で将来乳がんになるリスクを予測するシステム」を研究開発していきます。
従 来のがん検診は、「がんを患っている患者」の「がん組織」を検査の対象としていますが、今回提案する検査は、検査時期が「がんになる前」であり、そして検 査対象が「がん組織そのもの」ではなく「血液細胞DNA」であることが、従来のがん検診と根本的に異なります。そして、本検査は「乳がんになりやすさに関 わるDNAコピー数多型」を調べることで、被験者が乳がんになりやすい体質であるかを判定し、将来の乳がん発生リスクを予測しようとするものです。
こ の検査により「乳がんになりやすい体質」と判定された場合でも、「適度な運動をする・肥満にならない」といったライフスタイル改善により、乳がんリスクを 下げることが期待できます。さらには、「定期的ながん検診」の動機付け強化により、がん検診率が向上し、がんの早期発見・早期治療によるがん死亡率減少に つながります。
参考:独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)