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山口大学医学部が企業との共同研究により、画期的な培養ヒト骨髄間葉系細胞を用いた低侵襲性・肝臓・再生治療法の開発に着手![2013.08.23] [医学部]

  山口大学は、本邦において年間30万人におよぶ肝硬変症に対する肝臓再生療法として、自己骨髄細胞を末梢静脈から投与する〔自己骨髄細胞投与療法(ABMi (Autologous Bone Marrow Cell infusion)療法)〕を世界に先駆け開発し、平成25年6月に厚生労働省から「先進医療B」に承認され、現在、本格的に肝臓・再生治療法として臨床研究の準備を進めています。
患者にとって侵襲性が大きい肝臓移植は、ドナー不足や重篤な免疫拒絶反応の問題から治療法としての普及が遅々として進まない現状にあり、このABMi 療法はそれに代わる治療法として期待されています。

  このたび、山口大学医学部と澁谷工業株式会社(本社、石川県・金沢市)は、共同研究契約を締結し、肝臓疾患の治療法として肝臓移植に代わる幹細胞等 (iPS細胞を含む)を用いた低侵襲性で患者負担の少ない、次世代型の革新的肝臓再生治療法の臨床的確立と、「細胞治療検査技師(仮称)」の養成など国際 的な再生医療の人材育成事業に着手しました。

 近い将来、本再生治療法が確立すれば、日本に限らず2,000万人を超える全世界の肝硬変等の肝疾患に苦しむ患者さんへの大きな福音となることが期待されます。

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