２月２７日（木）、霜仁会館２階ホールにおいて、絵画の寄贈式が行われました。本学名誉教授である元医学部長の中澤淳先生から、日本画家の藤本木田（ふじもと もくでん）が描いた絵画「青緑山水」と画集「四君子画譜」が寄贈されました。
式では中澤先生より絵画寄贈の経緯などが説明され、続いて坂井田医学部長から謝辞が述べられ、感謝状が贈呈されました。
藤本木田は、香川県生まれで十代の頃から大阪に出て漢籍詩、南宗画を学び、その間青緑法の秘法を習得しました。中国、朝鮮、台湾に渡り見聞を広めた後、昭 和８年より防府市において南画界の重鎮、田中白陰に師事し、木田の号を受け伝統伝承の心念を固めました。昭和１２年に現在の周南市（旧徳山市）に転居し、 戦後は周南地域において日本画研究会「木田会」を指導し、多くの弟子を育て南画の普及に尽力しました。
藤本木田は医学部内にある霜仁会館前の庭園の築庭も手がけており、庭園内の池は「木田池」と名付けられるなど本学と大変ゆかりのある人物です。「青緑山水」は鳥取県大山の大自然を描いた作品で、展示されている同会館の２階から見える庭園の景観にとても調和しています。
