学生によるビジネスアイディア、事業プランを競う国内最大級のビジネスコンテスト「第１４回キャンパスベンチャーグランプリ中国大会」で、医学部医学科３年の山中雄城さんが、新技術を提案するテクノロジー部門において最優秀賞（中国経済連合会会長賞）を受賞しました。
山中さんは、「救急搬送における救命率向上のためのＩＣＴを活用した新医療体制の提案」と題して発表しました。現在、中小クリニックや診療所では救急車搬送による急患の受け入れが行われておらず、大病院への救急搬送を受ける患者のうち軽症が半数を占め、重症患者にもかかわらず、３回以上も受け入れを断られるケースもあります。そこで、中小規模のクリニックや診療所を含めた医療機関と救急車に救急搬送支援アプリを導入し、救急車がアプリで当直体制の情報や搬送先医療機関リストなど医療機関の最新情報を把握することで、搬送先で何度も受入を断られるケースを解消する取り組みを提案しました。
山中さんは「これまで漠然と思い描いていた新しい救急搬送の仕組みを、ビジネスプランという形で具体化した結果、このような賞をいただくことができました。この仕組みをふまえた医療制度を実現し、より多くの命が救われる未来を実現するために、まずは小規模での試験導入に向けてプランの具現化を進めていきたいと考えています」と今後の目標を語りました。
