平成２８年４月１日（金）に医学部寄附講座「先端がん治療開発学講座」を開設し、４月１９日（火）に開設式と看板の上掲を行いました。
「先端がん治療開発学講座」は、東洋鋼鈑株式会社及び日本電気株式会社からの寄附（３年間9,000万円）により設置したもので、学内外の基礎・臨床研究者及び企業との産学連携研究のもと、直接患者さんの診断・治療に役立つシーズを育て、がん個別化医療、がん複合免疫療法、がん再生細胞療法、新規がん免疫薬剤等の開発を行うことを目的としています。
開設式では、谷澤幸生医学部長から、「ご寄附をいただいた両社へ感謝申し上げたい。本講座の設置により山口県及び日本のがん治療が更に発展することを期待している」、また、消化器・腫瘍外科学講座 永野浩昭教授から、「診療と研究を繋げるトランスレーショナルリサーチを実現して欲しい」と挨拶がありました。
続いて、東洋鋼鈑株式会社 常務執行役員 技術開発担当兼技術研究所長 森賀俊典氏及び日本電気株式会社 事業イノベーション戦略本部エグゼクティブエキスパート 土肥俊氏から、大学との共同研究により、患者さんにとって有効ながん治療の更なる発展への期待が寄せられました。終わりに、本講座の硲彰一教授から、「山口大学から世界に向け、新しいがん治療を発信していけるよう研究を進めていく。今後の成果に注目いただきたい」と決意が述べられました。
式終了後、硲教授による施設案内が行われ、個別化医療に有用な遺伝子体外診断薬システム等について説明がありました。
