山口大学大学院医学系研究科器官病態外科学の濱野公一教授、上野耕司助教、細山徹助教らのグループは、二種類の体細胞で構成される細胞混合シートの移植が、効果的治療法のない難治性皮膚潰瘍に対して高い有効性を示すことを証明しました。本成果は、難治性皮膚潰瘍に対する再生医療の可能性を示した初めての報告であり、本疾患に対する画期的治療法になると期待されます。今後は、現在行っている前臨床試験を経て早期の臨床応用、さらに本細胞混合シートの再生医療製品化を目指します。
本研究は、やまぐち産業戦略研究開発等補助金事業(山口県)、文部科学省・科学研究費補助金制度および山口大学医学部附属病院トランスレーショナルリサーチ推進助成金(平成27年度)の支援を受けて行ったものです。
なお、この研究成果は、平成28年6月22日付けの英科学誌「Scientific Reports」に掲載されました。
研究の詳細は、こちらをご覧ください。