平成27年度医学部医学科白衣着衣式を4月3日(金)に挙行しました。この式典は、平成19年度から毎年、本学医学部医学科同窓会である霜仁会(そうじんかい)から、医学科5年生に白衣が贈られ、これから始まる臨床実習を前に医学生としての決意と自覚を確認するもので、坂井田医学部長、福本霜仁会会長、田口医学部附属病院長をはじめ関係者が出席しました。
最初に、医学部長から、実習への心得として「患者さんに学んで欲しい」との訓辞があり、昨年度から始まった教育の質の保証の試みとしてStudent Doctor(医学実習生)認定証(全国医学部長病院長会議)を学生全員へ授与しました。その後、霜仁会会長から祝辞があり、3名の学生代表をはじめ5年生全員(117名)へ白衣が授与され、着衣しました。
白衣着衣の後、学生代表から「いただいた白衣の責任と使命を心に刻んで、真の医療を目指し日々精進して参ります。」と謝辞並びに宣誓に続いて、医学部附属病院長から期待を込めた挨拶があり、学生全員が医学生としての決意と自覚を新たに白衣着衣式を終了しました。
【Student Doctor(医学実習生)認定証】
医学生が、社会や患者さんの理解に基づいた充実した診療参加型臨床実習を行うためには、実習開始の前にその能力が適正かつ厳正に評価されなければなりません。このため、学生の医学的知識、基本的診療技能・態度を全国共通に評価することを目的とした医療系大学間共用試験実施評価機構が設置され、毎年全国80医学系大学が参加してCBT、OSCEという共用試験を実施しています。平成25年度の全国医学部長病院長会議定例総会において、この共用試験に合格した医学生に証明書を発行し、Student Doctor(医学実習生)としての質の保証を開始することになりました。
CBT:医学知識を問う試験
OSCE:基本的診療技能・態度、手技を問う試験