このたび、医学部保健学科卒業(旧医療技術短期大学部衛生技術学科・1986年卒)の一二三(ひふみ)恵美さん(大分大学全学研究推進機構教授)が、第34回猿橋賞を受賞されました。
本賞は、一般財団法人「女性科学者に明るい未来をの会」から自然科学の分野で顕著な研究業績を収めた女性科学者に贈られるものです。
一二三教授は、1999年にタンパク質(ペプチド分子)を分解する能力を有する抗体酵素を世界に先駆けて見出し、各種タンパク質を分解しうることから「スーパー抗体酵素」と名付けて独創性の高い研究を展開しています。これらの研究業績が、基礎研究だけでなく実用化をも視野に入れた、独創的研究として高く評価され、今回の受賞につながりました。
一二三教授は、本学卒業後、企業研究者、公立大学教員を経て、現在は大学全学研究推進機構教授。その間、さきがけ研究へも採択されており、多様なキャリア形成の可能性を示すうえでも、貴重なロールモデルとなる女性科学者であり、今後ますますの活躍が期待されています。