令和2年8月19日に株式会社島津製作所，花王株式会社，協同乳業株式会社，山口県，山口市，本学の６者による「高齢者の健康づくり等をテーマとした地域コホート研究連携に関する合意書」を締結し，本学医学部に社会連携講座「高齢者の健康づくりをテーマとした地域コホート研究講座」を設置しました。
本研究の実証フィールドとなる山口市阿知須地域の高齢者の健康検査等を終え，令和3年3月22日から介入研究を開始しました。
阿知須地域に居住する認知症やフレイル（虚弱）状態でない75～83歳の高齢者100名を3グループ，週１回集まり運動・栄養・認知機能訓練を実施する「介入グループ」40名，指定のヨーグルトを毎日摂取する「ヨーグルト摂取グループ」20名，これまでどおりの生活を継続する「コントロールグループ」40名に分けて1年半追跡していきます。
3月22日は「介入グループ」の第1班10名に数を数えながら体（手や足）を動かす認知症予防のための運動，認知症予防に推奨される食材の紹介，計算ドリルなどの脳トレーニングを行いました。他の30名も含め，どれくらい向上してきたか研究参加者と確認しながら毎週継続していきます。
今後は，「ヨーグルト摂取グループ」と「コントロールグループ」の研究を順次進めていき，各グループとも6カ月ごとの健康測定や検査を行い，共同研究企業の最先端の知見や技術を活用し，認知機能や運動機能の低下の早期発見・予後予測のバイオマーカーの同定を目指します。
