お知らせ

災害対策訓練を実施しました[2015.12.16] [病院]

 平成27年11月25日(水)、平成27年度第2回山口大学附属病院災害対策訓練を実施しました。この度の訓練は、大規模災害時における病院内の連絡体制が十分に機能するかどうかを検証することを目的として実施しました。
 同日15時に、防府市を震源とする震度6強の地震が発生し、電気・ガスの供給及びエレベーターが停止、本院にも人的・物的被害があるという想定で始まり、迅速に災害対策本部が設置されました。災害対策本部長の田口病院長をはじめ、副病院長、災害対策委員及び事務職員の約30名が参集し、各部署、メディア、官公庁から報告される情報を収集し、院内外の被害状況を取りまとめました。その情報をもとに、本院の診療機能を評価し、震災による多数負傷者を院内に受け入れ可能な状態であるかどうかを災害対策本部会議で協議しました。結果、多数負傷者を受け入れ可能と判断し、災害対策本部長から病院を「災害モード」とする、通常の外来診療及び不急手術の停止並びにトリアージセンターの設置等を宣言し、ドクヘリやDMATの派遣も決定されました。
 また、看護部ではマンパワーによる10階から1階まで階段を利用した患者搬送、栄養治療部では常備している非常食の調理、薬剤部では震災による多数負傷者受入れ時に使用する緊急用医薬品の確認も同時に行われました。
 参加者からは、訓練を通して「災害発生時の業務確認ができて良かった」、「緊急時に慌てずに作業ができると思う」等の良かった点や「被災状況により対応策を分けて考える必要あり」、「実際には情報量がもっと多いので全てまとめられるか?」、「様々な面で準備不足の点がある」とそれ以上の反省点が報告されました。
 まだまだ改善することが多い本院の災害対策ですが、今後も災害時に大学病院としての役割を十分発揮できるよう、この経験を活かし、対策を強化していきたいと思います。
 なお、この訓練は、国立大学附属病院災害対策相互訪問事業の一部として開催され、高知大学附属病院の災害対策関係者による外部審査が行われました。


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