このたび、環境統御健康医学分野 田邉剛(たなべつよし)教授が宇部興産学術振興財団第53回学術奨励賞を受賞し、去る6月4日(火)、宇部市内のホテルにおいて贈呈式が行われました。
この賞は、宇部興産学術振興財団から自然科学分野の優れた独創的研究をしている者に対して研究援助金が贈呈されるもので、田邉教授は「骨髄移植後合併症の新規予防・治療法開発:自然免疫因子インフラマソームの活性制御」の研究課題で受賞しました。
贈呈式では、田村浩章財団代表理事から「今回は、これまでにない多くの方から応募があり、その中から、学術奨励賞に10名、特別賞に1名を選考しました。 同財団は、昭和34年に創設された財団法人渡辺記念学術奨励会を発展的に引き継いで今日に至っており、これからも持続的に活動できるよう努力して、優れた 科学技術研究に少しでも貢献できればと願っています。」との挨拶がありました。
続いて、山口東京理科大学先進材料研究所 戸嶋直樹所長による特別講演が行われ、同氏がこれまで担ってこられた研究について熱く語られた後は、「研究でも事業でも成功には「運鈍根」が必要であり、 「運鈍根」で生み出された真の発明発見が、我が国の技術、そして経済のレベルを高める日が来ることを願っています。」との言葉で締められました。
特別講演終了後、田村代表理事から、受賞者11名に賞状と目録が手渡され、受賞者1人ひとりからスピーチが行われました。
贈呈式後、田邉教授は「光栄にも宇部興産学術振興財団学術奨励賞を受賞させていただき、大変有り難く、嬉しく思います。この受賞を大いに励みとし、疾患の予防と治療に役立つ研究成果を上げていきたいと思います。」と、受賞の喜びを語りました。