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非結核性抗酸菌によるクォンティフェロン陽性反応
  「クォンティフェロンTB-2Gは、ヒト型結核菌に存在しBCGに欠落するRD1 (regions of difference 1) 遺伝子領域にコードされる Early Secreted Antigenic Target 6 protein (ESAT-6) と Culture Filtrate Protein 10 (CFP-10) の2つの抗原を利用した刺激により、Tリンパ球の免疫応答で産生されるインターフェロン-γを定量して結核感染の有無を判別する検査法で、BCG接種に左右されない結核感染の診断を可能にしています。
しかし、肺感染症において結核菌と鑑別すべき非結核性抗酸菌の中にはクォンティフェロン陽性となるものがあり注意が必要です。
  M. kansasiiM.intracellulareM.aviumほど高頻度ではありませんが、少なからず経験する抗酸菌の1つです。このM. kansasiiは、ESAT-6、CFP-10の2つの抗原をもち、「クォンティフェロンTB-2G」が陽性となることがこれまでに報告されています(Jpn. J. Infect. Dis, 62, 239-241, 2009)。また、 M. marinumM. szulgaiM. flavescensM. gastriiも同様に2つの抗原を持ち、M. lepraeはESAT-6に類似する遺伝子の存在が報告されています(J. Infect. Dis., 186, 1797-1807, 2002)。

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