山口大学医学部附属病院 検査部 トップページへ e-mail
検査部について
検査部のご案内
検査のご説明
スタッフ
研究活動
最新のトピックス
研修生・大学院生募集
トップページ
バンコマイシン自然耐性のグラム陽性球菌・桿菌
 MRSA感染症を中心に使用されているバンコマイシンは、グラム陽性の球菌・桿菌に100%近い感受性を示します。しかし、以下に示すグラム陽性菌はバンコマイシンに自然耐性であり、まれに血液培養などの臨床的に重要な検査材料から検出されることがありますのでご注意下さい。
1.Leuconostoc spp. (リュウコノストク)
 ヒトの糞便中に2%程度存在するグラム陽性球菌で、免疫不全患者の敗血症、髄膜炎などの報告があります。
2.Eryspielothrix rhusiopathiae (エリジペロスリックス ルジオパシエ;豚丹毒菌)
 自然界に広く存在し、さまざまな動物から検出されるグラム陽性桿菌です。
Listeria monocytogenesとは非溶血性、非運動性、TSI培地の硫化水素産生で区別されます。感染動物と接触機会が高い肉屋、漁師の職業病。限局性皮膚病変型(類丹毒)、全身性皮膚病変型、敗血症型のタイプがあります。
微生物トピックス(過去歴)へ戻る