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新しい小児用肺炎球菌ワクチン  
 肺炎球菌は、小児の化膿性髄膜炎、呼吸器感染症においてインフルエンザ菌に並ぶ重要な起炎菌であり、近年ではペニシリン耐性菌(PRSP)の増加や多剤耐性化が問題となっています。
 小児感染症に対して、2008年12月、ヘモフィルスb型ワクチン(Haemophilus influenzae typeb : Hib) が発売されたのに続き、7価肺炎球菌結合型ワクチンが2010年2月に発売されました。現在認可されている肺炎球菌の23価莢膜多糖体ワクチン(Pneumovax)は、B細胞を直接刺激するタイプの抗原であり、B細胞の未熟な乳児では十分な応答が得られません。それに対して7価タンパク結合型ワクチン(Prevenar)は、莢膜多糖体をジフテリア毒素キャリアタンパクと結合させることでT細胞依存性抗原としており、良好な免疫応答が誘導されます。このワクチンに含まれる血清型は、およそ90種ある肺炎球菌の莢膜型のうちの7種類(4,  6B, 9V, 14, 18C, 19F, 23F)ですが、小児感染症で分離頻度の高い血清型が多く含まれ(3型を除く)、約7割をカバーできると言われています。
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