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バルトネラ症の話題
 
1.猫引っ掻き病 (cat scratch disease : CSD)
 おもにBartonella henselaeによる感染症で,ベクターは猫ノミ (Ctenocephalides felis),
リザーバーが猫です。猫ノミの消化器内で増殖したB. henselaeが,ノミの排出する糞便と
ともに猫爪を汚染し,引っ掻き傷からヒトに感染すると考えられています。
 犬も猫と同様にBartonella属を保有するリザーバーで、Bartonellaによる心内膜炎,
関節炎の他,さまざまな疾患を生じます。しかし,ヒトのバルトネラ感染症との関係は
猫ほど明らかにされていません。
 検査室でBartonellaが検出された場合は,猫だけでなく犬との関係も調査する必要が
あるかもしれません (Emerg Infect Dis. 2006; 12: 389-394)。

2.塹壕熱
 Bartonella quintanaによる感染症で,皮膚を引っ掻くことにより,ベクターであるヒトジラミ
(Pediculus humanus) の糞便を介して感染します。
国内外のホームレスから採取されたヒトジラミについて,B. quintana のPCR陽性の報告があります (Emerg Infect Dis. 2009; 15: 912-915)。
 

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