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Clostridium difficile 検査 (GDH抗原) 
  現在、抗菌薬関連下痢症や偽膜性大腸炎の原因菌であるC. difficile 検査法は、
イムノクロマト法によるtoxinA、Bの同時検出が主流となっていますが、検出感度が低い
問題が残されています。
 最近、このtoxinA、Bとさらにディフィシル菌抗原 (glutamate dehydrogenase : GDH)を
組み合わせた検査キットが上市されました。このGDHの検出法は、過去国内において
毒素検出検査法が入手できない期間に主流であった検査法 (C.D.チェック・D-1)です。
その当時、①GDHは毒素非産生のC. difficile株も検出されるため臨床症状と相関しない、
②ラテックス凝集法による感度不足、③C. sporogenes とProteolytic C. botulinum にクロスがある (Microbiol Immunol 30 : 177-181, 1986) などの問題点が指摘されていました。
しかし、このGDHを高感度 (最低検出感度:0.8ng/ml) に検出してC. difficileの増殖を否定し、同時にtoxinA、Bも検出することにより、真の陰性患者を高い精度で確認できる検査法に
生まれ変わっています (Clinical Practice Guidelines for Clostridium difficile Infection in Adults: 2010 update by SHEA and IDSA)。
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