いま必要な力を、研究で鍛える

資本主義経済がグローバルに拡がり、ICTによる加速も受けて、産業の生滅流転も激しさを増しています。 企業も自治体も国も、技術革新を味方につけて富を維持するために「新技術を要領よく学び、価値を見抜き、適所で使える」技術者を必要としています。

また、科学技術が人類に繁栄をもたらす一方で、政治的・商業的意図による言説が科学の言葉で広められ、混乱や悲劇を生むこともあります。科学技術で社会を支える技術者には、真偽を見分ける高度な見識・リテラシーが期待されます。

人は何かを生むとき、その本質に迫るものでしょう。技術を「使う」だけでなく「生む」活動である工学の研究は、上記の力を育てる絶好の機会です。本研究室は最新技術を題材に、マイペースで効率的なトレーニングの場を提供します。

すべては成長のために

学生にとって大切なのは、研究成果よりも各自の成長です。自分の研究テーマと向き合い、技術的問題を発見し、仲間と議論しつつ、解決を試みる…この過程を自分のペースで繰り返すことで、単なるスキルや知識ではなく、技術者としての基礎力を鍛えます。

手応えを得れば楽しくなり、さらにやる気が出るでしょう。大学院生にもなると、自分で課題を見つけ、自作のプログラムで解析し、自分の意思で論文を発表する学生も現れます。この研究室は論文の数ではなく質にこだわり、いくつもの論文賞を受賞しています。

自由に、フェアに、妥協なく

4年生でも、1人の主体的な研究者として扱われます。日々どのくらい研究するかも自由、週例ミーティングで発議・発言するかも自由。

指導教員は工学や科学的方法論の修得者として助言・提案もしますが、学生が主体的であれば「対等な議論相手」にもなれます。議論は学生の大部屋か研究室のMLでオープンに行われ、学生の意見で研究の方向が変わることもよくあります。 主体性・平等性・科学的合理性を重視した「学びの場」です。

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