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■ 体育会 山岳部 写真展 (11月8日)
11月12日まで、第2学生食堂「きらら」において
体育会山岳部の「第一期写真展」が行われています。
写真は、部員達が夏合宿や冬合宿の際にインスタントカメラで撮影したもの。さらに、今回の写真展のために、OB・OGの先輩方から写真の提供を呼びかけ、展示しきれないほどに集まったそうです。
今回は特別に、写真や説明文をホームページで掲載させていただけることになりました。
■ 第二期写真展のお知らせ ■
〜山岳部による山岳写真展〜
期間:11月15日から12月5日まで
場所:総合図書館(吉田キャンパス)2Fブラウジングルーム
思わず息を呑んでしまう美しい写真がたくさん!是非見に来てくださいね!
写真にはすべてタイトルが付けられ、説明文が
書かれています。部員みんなで考えました。
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槍 (2003年夏 奥穂高岳より)
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山口を出発し19日目、室堂から槍ヶ岳を越え、
ようやくたどり着いた日本第三位の標高を持つ
奥穂高岳。室堂から小指の先ほどにしか見えな
かった槍を見返し、今までの道のりを思い返した。
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森林限界(2004年夏 間ノ岳付近)
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それは針葉樹林帯からハイマツなどの低木帯に
変わる地点。夏の月平均気温10℃の線に
一致するといわれている。
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花の波 〜ミヤマキリシマ〜
(1997年春久住)
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一休み(2003年夏 薬師岳北面)
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薬師岳を通り過ぎ、休憩することにした。
後ろを振り返れば緑のハイマツと崖崩れで出来た土色が理由なく綺麗だった。
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雲間に浮かぶ甲斐駒
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(2004年夏 北岳付近)
天候は晴れ。快適な稜線をぐいぐい進んでいく。
遠くを眺めてみると、そこには山頂に白い残雪を
残した甲斐駒ケ岳がうっすらと見えた。
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前衛峰(2003年夏 奥穂高)
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フランス語でジャンダルムと呼ばれ、主峰の前に、
まるで衛兵のように立っている岩の峰のこと。
奥穂高岳では、固有名詞として使われている。
■ 山大山岳部情報!■
山岳部は1929年(昭和4年に創立され、)今年75周年目を迎えました!
なんと、山口大学が誕生する前、山口高等商業学校(経済学部の前身)の
時代からあったのです。1967年にはヒマラヤに挑む海外遠征!
現在は部員数4名。少数精鋭で活動しています。山岳部だからこそ出来る
体験をし、山岳部だからこそ見れる自然の神秘を目の当たりにしているのです。
■ ちょっといい言葉 ■
写真展の説明をしてくれた山岳部員の岡部君が人から聞いた
ちょっといい言葉をご紹介します。
山に行って取ってきていいのは写真、残してきていいのは足跡だけ
ゴミは、もちろん山に残してきてはいけない。そこに咲いている花も
取ってきてはいけないんだ。
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スパイダーマン(2002年春 陶ヶ岳)
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山口・小郡にあるセミナーパークの裏山に位置する陶ヶ岳。そこでのクライミングの一コマ。
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雪訓(2002年夏 別山雪渓)
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雪訓とは、雪上訓練の略で冬山登山の技術を
習得するための訓練。ピッケルを使った滑落停止や
アイゼンによる雪上歩行などの練習をする
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my sweet home(2001年冬 白岳)
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雪あり、風ありの厳しい雪山の中で、
そこは唯一心休まる場所
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東雲/しののめ(2001年冬 白岳)
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12月29日 この日の天気は、これ以上ないと
言うほど快晴。日の出直前、水平線が少しずつ
オレンジ色になる光景に目を奪われた。
五竜岳山頂では360度の大パノラマ。
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天近く(2001年春 爺ヶ岳東尾根)
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雲一つない空を見上げると、驚くほど青く、深い。
そこには真っ白な山と真っ青な空しかなかった。
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烈風(2001年春 岩小屋沢岳付近)
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その日は、ひどく強く、ひどく冷たく、
ひどく痛い風だった。
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五竜直下(2001年冬 五竜岳)
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斜(2001年冬五竜岳)
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上っては下り、下っては登る。
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足跡(2001年春 爺ヶ岳東尾根)
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入山前に、鹿島山荘にてお茶と沢庵をいただき、
まっさらな雪を踏みしめ登っていく。
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夕日/セキジツ(1999年秋 後立山)
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ようやくテント場に到着し、疲れた体に鞭打ち
テントを設営したり、料理を作ったり、天気図を
製作したりしていくうちに、もう日が暮れていた。
OBの先輩が写真展のために送ってくださった写真
これは1960年代のものだそうです。
■ 山での生活 ■
(写真展より掲載)
このコーナーでは我々山岳部の「衣・食・住」を紹介したい。
まず、「衣」についてだが、最近の山用品は非常に進んでいる。速乾Tシャツに防寒用のフリース。
ゴアテックスと呼ばれる、透湿・防水の生地で出来たレインジャケットなど、かなりハイテク(?)な
物を着ている。
次に「食」だが、もちろん山の上にレストランは無い。山小屋もあるにはあるが貧乏学生には使えない・・・当然自分達で作ることになる。よって、食材や調味料、鍋や調理道具、そして火器を持っていく。そのため、食材等の軽量化は欠かせない作業になる。
食事は山での最大の楽しみであるといっても過言ではない炊飯器は使えないため米は自ら炊き、鍋やカレー・シチューなど様々な料理を作る。一日の行動後、ハラペコ達の飢え方は尋常ではない為、食事係は失敗を許されず、万が一の失敗が如何に悲惨なことであるるかは言うまでも無い・・・。(山での食事については、ここでは書ききれないほど、様々な面白話があるので、聞いてみたい人はお近くの山岳部員まで)最後に出たゴミを持ち帰ることも忘れてはいけない。
<料理のかたわらにて天気図の作成>
<湧き水チョロチョロ>
また、水の入手にはけっこう苦労する。夏は湧き水を汲んだり、冬は雪を溶かして飲料水にする。また、山には水場が無いことも
あり、汲んで、担いで登ることになる。
最後に「住」について。「食」でも書いたとおり山小屋は使えない。つまりテント泊をすることになる。テント内は睡眠をとったり、食事を作ったり、翌日の天気を予想するべく、ラジオを聞いて気象図をとったりする場所である。また、山で自然の脅威から身を守るものはテントである。大雨や吹雪の日は一日中テント内に待機(これを「沈殿」通称“チン”と言う)することもある。このためテントはしっかりと張ることが大切だ。昨年、夏山でチンをした時は大雨のためテントが浸水し、コッヘル(食器)で掻き出す羽目になった。(涙)
また、冬山では防風・防寒のため雪洞を掘って、その中に張ることもある。チンの日はテント内から出たくなくなる。トイレなども出来れば行きたくなくなるものである。
<雪洞内テント>
山大に入学したらどのサークルに入ろうかな〜?
と考えている方!是非、山岳部をたずねてみてはいかがですか?
山での数々の伝説や彼らの登山に対する情熱を聞くことができますよ!
▼ 写真展開催のお知らせ ▼
〜山岳部による山岳写真展〜
期間:11月15日から12月5日まで
場所:総合図書館(吉田キャンパス)2Fブラウジングルーム
思わず息を呑んでしまう美しい写真がたくさん!是非見に来てくださいね!
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