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■ 祝・全国優勝!体育会自動車部 

左上)本田君・右上)尾上君
左下)土師君・右下)石田君
今年で50周年を迎えた体育会。所属する36サークルの一つに自動車部があります。無論、学内にはサーキット場の設備はなく、他のサークルと比べると、練習環境に恵まれていない彼ら。しかし!先日8月7〜8日に行われた全日本学生ダートトライアル選手権大会(広島県:テクニックステージタカタ)において、なんと団体の部で全国優勝を果たし、個人の部においても石田寛樹君(工学部・4回生)が見事全国2位に輝きました!引退前最後の大会で全国優勝を果たした石田君(工学部・4回生)・尾上君(工学部・4回生)・本田君(工学部・4回生)の3名、そして自動車部主将の土師君(工学部・3回生)に現在の心境をうかがいました。
Q:全国優勝おめでとう!まずは今回の大会について教えてください。
 自動車部が出場するレース種目には、今回のダートトライアルと、ジムカーナという2種目があります。ダートトライアルは未舗装の土の上を走り、ジムカーナは舗装された道を走ります。今回の大会『全日本学生ダートトライアル選手権大会』は、ダート、未舗装のコースを走るレースで、3人1チームとなって1人づつ走ります。1人2回走ることができ、それぞれのベストタイムの合計で勝敗が決まります。今回の大会は、学生のダートトライアルのレースでは、一番大きな大会です。
Q:全国優勝した現在の心境を聞かせてください
 石田君:全日本学生ダートトライアル選手権大会という大きな大会で、まさか優勝できるとは思っていませんでした。運も味方につけ実力で勝てたと思っています。とてもうれしいです。
 尾上君:まさか優勝できるとは思っていませんでした。引退前最後の大会で、とにかく楽しんでいい思い出を作ろうと思っていました。正直、うれしい反面、ちょっと戸惑っている部分があります。
 本田君:強豪の早稲田・慶応大学に負けないで地元の意地を見せようと挑んだ大会でした。練習の成果が発揮できたからこそ今回の全国優勝が果たせたので、うれしいです。正直なところはびっくりしています。
Q:今大会を共に戦ったこの車について教えてください。
 今回の大会に挑むにあたって、一番努力したのは車のカラーリングです。(笑) 僕たちの大会にかける意気込みはいつも、「目立ってなんぼ!楽しんでなんぼ!」なんです。今大会でも一番派手な車だったと思います。車も派手ですが、走りも派手に披露できました。
 実はこの車は、スクラップ工場から格安で譲り受けたもの。自動車部全員で、大会用のマシンに仕上げました。
改造というと変に聞こえるかもしれませんが、大会に出場する車には、安全面等の厳しい規定があり、1つでもクリアできていないと、出場資格は得られないんです。
Q:大会マシンの出場資格について教えてください。


 これは(左写真上段)車の外からもエンジンを切ることができるスイッチです。万が一転倒して運転手自身がエンジンを切ることができないときにこれを使います。そしてこれは(左写真下段)ボンネットが風圧で開かないようにするためのロック。どちらも部品を寄せ集めたり買ったりして、自分達で取り付けました。
サンルーフもガラスが割れる恐れがあることから禁止されています。
 車内にあるジャングルジムのような骨組みは、車体がつぶれるのを防ぐためのものです。シートやシートベルトも特殊で、安全面の規定をクリアすれば少々のことは大丈夫です。この他にも色々と規定があります。
Q: 正直、怖くないですか?
大会マシンの厳しい出場規定にクリアしていないと出場できないので、安全装備・設備を整え、練習もしているので、大丈夫だと思います。
僕たちは普段も車に乗りますが、 危なさも知っている分、普段は安全運転です。自動車部で鍛えたハンドル操作も普段、安全運転を心がけるにはかなり役立ちます。
自動車部全員、運転技術は模範的だと思っていますし、
もしものときの危険回避能力も優れていると思います。
写真は尾上君
写真は石田君
Q:普段の練習について教えてください

  普段の練習場所がないので、練習という練習は、夏休み・春休みの長期休みを利用して広島県などに行って、集中的に練習をします。練習中はひたすら走り、先輩方からハンドル操作などのテクニックを学びます。運転技術は、プロレーサーと接する機会があったときも学べるチャンスです。普段の活動は、車についての勉強をしたり、車の整備をしています。
Q:自動車の楽しさを教えてください。

 維持費など大変な面もありますが、自動車競技という枠の中で1秒を求めて早く走り、タイムがアップしたときには本当にうれしくて、おもしろいと思えます。
頑張って練習すれば、大会でも成果を発揮でき、車の整備等も自分達でやったぞ!という達成感があります。
写真は本田君
写真は土師君
Q:今後の目標を教えてください。

 尾上君:是非今度は社会人の大会で優勝したいです
 石田君:引退試合での全国優勝は自信につながりました。日本一のドライバーを目指します。
 本田君:もっとレベルの高い大会を経験し、これからも楽しく車と付き合っていきたいです。
 土師君:僕は来年が最後の大会になります。先輩達の成績を目指すと共に維持したいです。
▼ 〜 メッセージ 〜 ▼
∴ ありがとう ∴

  この大会前日に、みんなで石田君のご実家に泊まったそうです。4人を代表して石田君からご両親へ感謝のメッセージ!

「大会の前の晩、みんなで泊めてもらって、ビールをごちそうしてくれたおかげで(若干スイカを食べ過ぎましたけど)優勝できました。個人でも2位になれました。どうもありがとう!」

 
左下)優勝者のみに授与される大会帽子

試合当日の様子。真剣な表情

優勝決定後には、雑誌の取材も受けました