3の部屋 の解説
ゲディス自身による解説
1931
「生:一般生物学の概観」 まとめと応用
1925
「生の表記」
1924
「生の地図化」
1924
「社会諸科学の提案された共働」
図版7学問の分類 図版3理想都市1 図版4理想都市2

3)完全な内的な生

ゲディスの四つの部屋の着想は、1905年の二つの著作に既に登場している。「外の世界と内の世界」(論文1)ではそれらは子供たちの未来に開かれた四つの可能性であったし、ロンドン大学での講演では、都市論として展開されたものである(論文2)。後者では、町、学校、僧院、都市がこれら四つの空間に割り振られている。第三の小部屋は「僧院」である。(図版3の下部)

「どのようにして次へと進むことができるのか。想像の世界をどのように洞察することができるのか」と問いつつ、「個人的な(また社会的ですらある)歴史を通して、超越的で神的なものを求め、種々の神秘的な恍惚に達するといったことがしばしば起こりますが、それはどのようにしてなのでしょう。その理由を尋ねることなく、あるいはどのようにして、ということを厳密に考えることもせずに、ここでは唯、ここでの三様の変化は望ましいものであると同意しておくべきでしょう。」(論文「社会諸科学の提案された共働」)と内的な世界の深化をあるがままに受け入れることからこの部屋の探求を開始する。

「三様の変化」とは、情動化、理念化、想像化、のことであり、これらを「three conversions」あるいは当世風に「three sublimations」と呼ぼう、と提唱する。Conversionは改宗であり、深い精神的な変容を指す言葉であり、sublimation 昇華は、生物学的には、性的な衝動を別のものに転嫁することをも意味する言葉である。第二の部屋と比較するとこの僧院の分析はかなり詳細に行われている。

思索機械としての Notation 自体も、「イメージ化された理念」の区画に納められている。この僧院は、ゲディスの「学問の分類」の図版(論文9と12に掲載。この分類は総合学の成立のために意図されたものであろう)の左方下がりの系列、すなわちゲディスが「主観的な学問」、あるいは「合法的超越論」と呼んだ精神諸科学の部屋でもある(図版7)。

第三から第四への移行を考察するために重要な手掛かりとなる二つの図式(1905年の図版3と1920年の図版4)が残されている。後者は前者の改訂版のようにも見える。第三図は、理想、理念、イメージから、理念に「心理学的」という附加がなされ、第四図は、(善)政体,文化、藝術から、ほぼ生の図式と同様の、政体、共働、達成へと変化している。僧院の学問は、倫理学、総合学、美學によって善、真、美が代表されている。哲学ではなく、総合学であり、諸科学の語も附加され、心理学的総合学という性格を帯びている。内なる世界であることが強調されていると見ることができよう。

 

 

 

 

 

A=イメージ

B=理念

C=情動

aB=Aに影響されたB

 

 

 

 

 

 

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C
c-B
c-A
b-C
B
b-A
a-C
a-B
A