4の部屋 の解説
ゲディス自身による解説
1931
「生:一般生物学の概観」 まとめと応用
1925
「生の表記」
1924
「生の地図化」
1924
「社会諸科学の提案された共働」
藝術の女神たちの庭園 図版3理想都市1 図版4理想都市2

4)充実した効果的な生

すべての思想が行為の形をとるわけではなく、思想は僧院の中で朽ち果てることもある。「しかし心理学者は、思想が行為を指し示し行為へと促すということに同意」している。これは「夢から実現へ、瞑想から応用へ」と向かう情動である。それは「より明瞭になり、より関心が増大してゆくにつれ、理念は行為へと情動化される。……もはや単なる人々=生(Folk-Life)においてではなく、政体(Polity)において」(「生:一般生物学の概観」p.1425)である。

Polityとは、都市の共同体のことであろう。アリストテレースの「政治学」は、Polityをあつかっているが、それは個人の倫理(Ethos)を問題にした「倫理学」の次に置かれた研究であった。個人の集合体、共同体の人格を問題にしたギリシャ的伝統をゲディスは引き継いでいる。従って「情動化され、共通の善へと向かう政体」(同上、および(論文7)「社会諸科学の提案された共働」)が理想となる。それをかれは倫理政体(Etho-Polity)と呼んでいる。人倫的都市共同体である。そこでは市民は市民と成らなければならない。無自覚で利己的な市民は市民ではないというのがゲディスの一貫した主張であり、そのために教育の重要性を指摘するのである(論文2)「都市論(市政学):応用社会学、第二部」)。

Murdo Macdonard によれば、Synthesis は、「様々な観方や情報源を知的に統合すること」であり、Synergy は、「人々の間の、あるいは諸々の研究所相互の、あるいは人々と研究所の間の共働(それがあらゆるプロジェクトを成功にもたらす)」 ことを意味し、「他者の見解に情動的に関与すること」を意味する Sympathy と共に3Sと略称されるゲディスの思想のキー概念であり、「情動的な関与、知的な関与、社会的な関与を象徴する効果的な共同研究活動のための視覚的なマニフェスト」として三羽の鳩が3Sの象徴としてしばしば用いられたと指摘している(ダンディー大学教授就任講演1999年)。生の図式に Sympathy の位置付けがなされていないのは奇妙なことである。他者への情動的、共感的な関与をどの空間に位置付けるのか、問いは残されたままになっている。

 

 

 

 

 

A=達成

B=共働

C=倫理政体

aB=Aに影響されたB

 

 

 

 

 

 

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a-C
a-B
A
b-C
B
b-A
C
c-B
c-A