第73回西日本脊椎研究会 抄録 (Ankylosing Spine) |
16.強直性脊椎骨増殖症(ASH)に合併した脊椎骨折の4症例
宮崎大学 整形外科 ○福嶋秀一郎(ふくしましゅういちろう)、黒木浩史、濱中秀昭、猪俣尚規、黒木修司、比嘉 聖、帖佐悦男
野崎東病院 整形外科
久保紳一郎
【目的】今回我々は強直性骨増殖症(以下ASH)に脊椎骨折を合併した4症例を経験したので報告する。 |
17.強直性脊椎炎、強直性脊椎骨増殖症患者の脊椎・脊髄損傷の特徴と治療成績
鳥取大学 整形外科 ○土海敏幸(どかいとしゆき)、永島英樹、楠城誉朗、谷田 敦、豊島 良太
松江市立病院 整形外科
谷島伸二
【目的】強直性脊椎炎(AS)/強直性脊椎骨増殖症患者(ASH)における脊椎・脊髄損傷について検討した。 |
18.強直脊椎に合併した脊椎・脊髄損傷(胸腰移行部)の検討
岡山医療センター 整形外科 ○荒(あら)瀧(たき)慎也(しんや)、中原進之介、竹内一裕、高橋雅也
【目的】強直性脊椎炎(AS)・びまん性特発性骨増殖症(DISH)に合併した脊椎骨折は、長管骨に似た骨折形態をとる。レバーアームが長くなることにより、骨折部に応力が集中するため、保存療法では遅発性神経麻痺が問題となる。当院では原則として手術加療を行っている。その治療成績・問題点を検討した。 【結果】受傷機序は転落1例、転倒4例、損傷高位はThlO(2例)、Thll(l例)、Thl2(2例)、待機期間は平均8.6日であった。受傷時改良Frankel分類はB2(l例)、 Cl(l例)、C2(3例)であり、手術は全例で後方固定術を施行した。明らかな麻痺の改善を認めた症例は1例のみであった。 【考察】強直脊椎に合併した胸腰移行部脊椎損傷で、前方に生じやすいギャップを最小限とするために当科では手術体位に小工夫を行っている。 |