第74回西日本脊椎研究会 抄録 (その他の脊柱靭帯骨化症・症例報告) |
21. 黄色靭帯骨化はどの程度存在するか? 〜脊髄造影後CTによる黄色靭帯骨化の高位分布調査〜
大分大学 整形外科
【はじめに】黄色靭帯骨化を単純X線像にて評価した調査はあるが、脊髄遺影後CT(以下CTM)を用いて詳細に検討した報告は少ない。今回われわれは黄色靭帯骨化の高位分布調査を行ったので報告する。 |
22.腰椎病変を合併した胸椎黄色靭帯骨化症の治療成績
九州大学医学部整形外科 ○松本嘉寛(まつもとよしひろ)、播广谷勝三、土井俊郎、岩本幸英
【目的】胸椎黄色靭帯骨化症(OLF)に腰部脊柱管狭窄症(LCS)などの腰椎部病変合併は、治療にしばしば難渋する。今回、腰椎部病変を合併したOLF症例の臨床的特徴、治療成績を検討した。 |
23.保存的に治療を行った強直性脊椎骨増殖症に伴う脊椎椎伴骨折の2例
三朝温泉病院 整形外科 ○谷島伸二(たにしましんじ)、持田 茂、深田 悟、 石井博之、森尾泰夫
保存的に治療を行った強直性脊椎骨増殖症(以下ASH)に伴う脊椎椎体骨折の2例を経験したので報告する。 |
24. 頚椎後縦靭帯骨化が自然消失したと思われる一症例
今給黎総合病院整形外科 整形外科酒匂クリニック 鹿児島赤十字病院整形外科 ○松永俊二(まつながしゅんじ) 酒匂 崇 武富栄二
【はじめに】頚椎後縦靭帯骨化症の骨化進展については多くの報告があるが骨化が消失したという報告はない。今回我々は短期間で頚椎部の後縦靭帯骨化がレントゲン上消失したと思われる症例を経験したので報告する。 【考察およびまとめ】頚椎の外傷後にCT上の後縦靭帯肥厚とそれに続く骨化が出現したとする報告はあるが後縦靭帯骨化の出現過程は未だ不明である。いったん出現した骨化が短期間に消失したと思われる本症例は骨化の発現機序にとっても貴重であると考えるので報告する。 |
25. 椎弓形成術後約20年で移植骨により脊髄圧迫をきたした頚椎後縦靭帯骨化症の1例
県立広島病院 整形外科 ○西田幸司(にしだこうじ)、森重真奈美、林 聖樹、井上博幸、村上祐司、延藤博朗、望月 由
【目的】片開き式椎弓形成術施行後、約20年で移植骨と椎弓との間に偽関節を生じ、脊髄症をきたした頚椎後縦靭帯骨化症症例を経験したので報告する。 |
26.術後17年の経過観察ができた先端巨大症に合併した脊柱管内靭帯骨化症の1例
島原整形外科・西村クリニック ○西村行政(にしむらゆきまさ)
演者は、1995年“整形外科”に先端巨大症に合併した脊柱管内靭帯骨化症の1例という論文を発表した。今回手術から17年の経過を追うことができたので報告する。 |