第75回西日本脊椎研究会 抄録 (一般演題W) |
23.高齢者腰椎変性側弯症(80歳以上)における腰痛と椎体骨髄浮腫の関連性
JA 広島総合病院 整形外科
○山田清貴(やまだきよたか)、藤本吉範、高田治彦、平松 武、橋本貴士、宇治郷諭、清水 良、住吉範彦、高澤篤之
【目的】腰椎変性側弯症(DLS)では、X線上に側弯凹側部の椎間腔の狭小化、椎間腔バキューム、椎体終板の骨硬化、MRI上の椎体終板周囲の骨髄浮腫などを認める。この骨髄浮腫に注目し、高齢者DLSにおける腰痛との関連性について検討した。
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24.85歳以上の高齢者の腰椎変性疾患に対する神経根ブロックの治療成績
島原整形外科 西村クリニック
○西村行政(にしむらゆきまさ)
【目的】脊椎疾患における80歳以上の手術例も増えてきたが、85歳以上となると合併症などのため手術に消極的になることもある。その際は、薬物治療とともに神経根ブロックが行われることも多い。今回85歳以上の腰椎変性疾患に対する神経根ブロックの治療成績を調査した。
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25.高齢者腰椎変性側弯症(80歳以上)に伴う腰痛に対する低侵襲手術
JA 広島総合病院 整形外科
○山田清貴(やまだきよたか)、藤本吉範、高田治彦、平松 武、橋本貴士、宇治郷諭、清水 良、住吉範彦、高澤篤之
【目的】高齢者腰椎変性側弯症(DLS)に伴う腰痛に対し、経皮・経椎弓根的に骨セメントを椎間腔バキューム内に注入する手術(percutaneous transpedicular intervertebral Vacuum PMMA injection、PIPL)を施行している。本法の治療成績を、保存療法と比較検討する。
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26.80歳以上の高齢者における腰部脊柱管狭窄症に対する低侵襲手術
川崎医科大学 整形外科(脊椎・災害)
○射場英明(いばひであき)、長谷川徹、三谷 茂、林田武継、安藤則行、加納健司、今野陽介、萩原 弘、牧山公彦
【目的】今回われわれは、80歳以上の高齢者における腰部脊柱管狭窄症(LCS)に対し、内視鏡下椎弓切除術(ME-OTT)を行った成績について報吉する。
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27.80歳以上の高齢者に対する内視鏡下椎弓切除術
九州記念病院 整形外科
○吉田正一(よしだまさかず)、武内晴明、高良 健、岡山洋二
【はじめに】高齢者の手術では周術期の内科的合併症が問題になる。手術侵襲を最小限にする為、平成20年からは内視鏡下椎弓切除術(MEL)を第一選択としてきた。80歳以上の高齢手術患者におけるMELの成績を検討した。
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28.当院における超高齢者の腰椎手術成績
呉共済病院 整形外科
○中西一夫(なかにしかずお)、山根健太郎、楢崎慎二、内田圭治、寺元秀文
【はじめに】2008年から2010年に当院で手術を施行した80歳以上の超高齢者の腰椎手術成績について検討した。
【結果】術後経過観察中に2名の患者が亡くなっていた。平均手術時間149分、平均出血量43ml、平均在院日数20日。 VASは腰痛・下肢痛とも優位に改善し、JOAスコアは6.9→13.4点で平均改善率は80%であった。RDQは17.6→7.4、自己評価抑うつ尺度(SDSスコア)も47→38と有意に改善していた。 |
29.80歳以上の高齢者腰部脊柱管狭窄症に対する手術的治療の経験
広島大学大学院 整形外科学
○大田 亮(おおたりょう)、田中信弘、中西一義、亀井直輔、中前稔生、泉文一郎、藤岡悠樹、越智光夫
【目的】高齢者は全身予備能が低下していたり多くの既往歴を持つことが多いが、手術的治療が必要な高齢者は増加してきており、侵襲の少ない手術方法が必要とされる。この度我々は、80歳以上の高齢者腰部脊柱管狭窄症に対する治療成績を検討したので報告する。
【考察】高齢者に対する後方除圧術は低侵襲な術式であり、高齢者に対しても有用な術式と考える。 |