8.演習問題T

8.1 振動振幅,加速度,発生力

8.1.1 $t=0$において,下の3通りの条件で振動している場合を考える.
(a) $x=0$,$\dot{x}=v_0$の場合
(b) $x=x_0$,$\dot{x}=0$の場合
(c) $x=x_0$,$\dot{x}=v_0$の場合
この時の角振動数を$\omega$として,(a)〜(c)に対する振動を式で示し,時間$t$に対する変動の様子を図示せよ.

8.1.2 車両の振動の振動加速度が0.1g,振動数は2Hzとする.波形は正弦波と仮定するとその振幅は何mmか?

8.1.3 2軸貨車が純粋上下振動をしている.振幅20mm,振動数3Hz,ばね上の車体質量10t,ばね下の輪軸その他の質量2tのとき,車輪からレール表面に与えられる力の最大値はいくらか?

8.1.4 図8-1-1に示すように,質量$M=20t$の機械の基礎が,振幅$250\mu m$,振動数$9$Hzで上下方向に振動している.この機械と基礎の間($M$と$M'$との間)にはたらく力の変動振幅はいくらか?

 
 
 図8-1-1 基礎上に置かれた機械の振動  
8.1.5 振動台の上に物体を載せ,振動台に$60$Hzの振動を与える.振動台の振幅を$0$からしだいに大きくしていったとき,物体がおどり始める(すなわち,物体が振動台かの表面から離れて飛び上がり始める)振幅は何mmか?


8.2 1自由度系の自由振動T

8.2.1 ばねの下端に重量$W$の物体をつるし,静止した位置から急に下方に速度$v_0$の初速を与えたとき,振幅$S$だけ下がってもどったという.このばねのばね定数はいくらか?

8.2.2 地球(半径$R$)の表面から,中心を通って反対側の表面まで穴を掘ったとする.重力の加速度は,地球表面では$g_0$であるが,穴のなかでは地球中心からの距離に比例すると仮定すると,一方から物を落としたとき,その反対側に到達するまでの時間および最大速度を求めよ.ただし,空気抵抗は考えないものとする.

8.2.3 図8-2-1に示すように,貨車$20$tの車両と$40$tの車両とが,ばね定数$1$kN/mmの連結器で連結されている.両方の車が相対運動するときの固有振動数を求めよ.ただし,車輪の転がり摩擦や慣性モーメントなどは無視できるとする.

 
 
 図8-2-1 2つの車両の相対振動  


8.3 1自由度系の自由振動U

8.3.1 図8-3-1に示す倒立振子の固有振動数をHz数で表わす式で導け.ただし,ばねと質量を結ぶレバー部材の質量は無視してよい.

 
 
 図8-3-1 倒立振子の振動  
8.3.2 図8-3-2の系の固有振動数を求めよ.ただし,棒の断面は長さに沿って一様で,棒の質量は$10$kgである.ばね1個のばね定数は$40$N/cmとする.ばね取り付けのために棒から出ている腕の質量は無視してよい.

 
 
 図8-3-2 剛体振子の振動  






8.4 1自由度系の自由振動V

8.4.1 図8-4-1に示す物理振子がある.系の減衰比を40%にするために,ダンパに与えるべき減衰係数の値を求めよ.ただし,振子の質量は$300$kg,重心回りの回転半径は$50$cmとする.

 
 
 図8-4-1 物理振子の振動  


8.4.2 図8-4-2に示す回転振動系の減衰比,対数減衰率,減衰固有振動数を求めよ.ただし,$m=20$kg,$l=0.6$m,$a=0.3$m,$b=0.4$m,$k=8000$N/m,$c=200$N$\cdot$s/mである.

 
 
 図8-4-2 回転振動系の振動