吉田遺跡(山口大学吉田キャンパス)5次調査速報

 2月5日から動物医療センター西側で調査を開始しました。
 と言いつつも実は既に終了しています。web更新が送れたことをお詫びします。
 今回の調査区は、通称『官衙の谷』と呼ばれる地区に当たります。過去の調査成果により、今回の調査区でも奈良時代から平安時代にかけての資料、特に官衙に関連する資料が包含されている谷が検出されるものと予想されました。
 調査の結果は、まさにソノトーリ! 谷の左側肩部が検出されました。谷の埋土を慎重に調査したところ…緑釉陶器や製塩土器、多様な木製品に混ざり、墨書土器が出土しました!
 ただし、いかんせん谷の中ばかりを掘っているため、谷の周辺にどのような建物が建っていたのか、謎はますます深まるばかり。周辺地域での今後の調査にご期待下さい!

谷底直上堆積層の様子
横山成己調査員のコメント
(2009年3月5日)

 このへばりついていた土器が実は墨書土器です。底部外面に文字が書かれているため、この時点では気づいていません。
 館に持ち帰り、丁寧に洗うと『主』の文字が浮かび上がりました!
 それでは唐突ですが次の調査区でお目にかかりましょう。

谷の斜面に何かへばりついてる…
藤野好博調査員のコメント
(2009年3月5日)

 湧水の激しい谷中の調査だけあり、木製品が非常に良好な状態で出土しています。
 木製品は通常土の中に埋まっていると腐って消滅してしまいます。古代の生活風習の一端を知る上で非常に貴重な資料となります。

多くの木製品が出土しました
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