弥生の王国〜山口県の『百餘国』を探る〜
来たる11月28日（土）、山口大学吉田キャンパスにてイベントを開催します。
今年度の七夕祭から、当館が所属する「大学情報機構」主催で『山口大学所蔵学術資料展』なるものを開催しています。第２回目となる今回は、人文学部考古学研究室との共催で『弥生の王国〜山口県の百餘国を探る〜』と題し、山口県の貴重な弥生時代資料を展示します。
弥生時代は、大陸からの影響で縄文時代以来の文化が大きく変貌し、稲作文化・金属器文化などが大きく花開いた時期です。その一方で、集落内、集落間に「格差」が生じた時期でもあります。そうした意味では現代に引き継がれる社会問題の発生期と見なしても良いでしょう。
今回の展示では、山口県の代表的な弥生時代の遺跡である吉田遺跡、伊倉遺跡を取り上げ、各遺跡の調査成果を解説します。
また、先着30名を対象に、無料で『金印づくり体験』を開催します。姫山祭の思い出に素敵な金印をつくっちゃいましょう！ 残念ながら当日使用するのは金ではなく石なんですけどね…
開催要項
【 主 催 】国立大学法人山口大学 大学情報機構
【 共 催 】山口大学所蔵学術資産継承権棟委員会
【 会 場 】吉田キャンパス総合図書館２階 第３閲覧室
【開催日時】平成21年11月28日（土） 12時〜18時
イベントポスター
TREASURE 2009 in Himeyama.Fes
The real academic storage for Unversity researchi
11月28日（土）、姫山祭（山口大学吉田キャンパス大学祭）にて、『山口大学学術資料展』を開催しました。当日は天候にも恵まれ、多くの方にご参加いただきました。開催内容は以下の通り。
埋蔵文化財資料館・人文学部考古学研究室
企画展示『弥生の王国〜山口県の「百餘國」を探る』・金印づくり体験講座
メディア基盤センター 『物が立体に見える理由〜3Ｄ映像の実現〜』
図書館 『山口大学の軌跡〜創立60周年を迎えた山口大学の歩みを振り返る〜』
主催：山口大学大学情報機構
共催：山口大学所蔵学術資産継承検討委員会
開催日時：平成21年11月28日（土）12：00-18：00
場所：山口大学吉田キャンパス総合図書館第３閲覧室
○埋蔵文化財資料館・人文学部考古学研究室
企画展示『弥生の王国〜山口県の「百餘國」を探る』・金印づくり体験講座
今回は、人文学部考古学研究室との共催で、弥生時代をテーマとする展示を行いました。
展示品は、吉田キャンパスが所在する「吉田遺跡」の弥生時代資料と、人文学部考古学研究室が調査を行った下関市所在の「伊倉遺跡」出土資料。前者は、邪馬台国の時代（３世紀前半）、後者は紀元前200年頃の資料です。
皆さんとても熱心に展示品を観察してくださいました。
資料館お得意の「体験講座コーナー」は、弥生時代の金印（レプリカ）を観察し、実際に印をつくるという企画です。先着30名を対象に開催しましたが、こちらも大盛況。年賀状シーズンということもあり、「謹賀新年」「寅」などの字が人気がありました。「漢委名国王」も２名ほどチャレンジしてくれました。
○メディア基盤センター 『物が立体に見える理由〜3Ｄ映像の実現〜』
メディア基盤センターの展示テーマは、「立体映像」。
メディア基盤センターが専門とする様々なハイテク機器を用いた展示で、観覧者からは驚きの声が続出！ 子どもにも大人気でした。解説パネルでは「立体に見える理由」が簡潔に説明されており、「当たり前」に感じることにも理由があるんだな、と気づかされました。
○図書館 『山口大学の軌跡〜創立60周年を迎えた山口大学の歩みを振り返る〜』
図書館の企画は、山口大学が大昔に製作した映画「学園」と「若人の調べ」の上映と、山口大学の歴史を学ぶ資料展示でした。
映画上映では、山口市や宇部市の昔の風景が写し出されるため、年配の方は懐かしそうに観賞されていました。
