5月27日(土) あいにくの雨模様でしたが、総勢9名の参加者に集まっていただき、第1回の授業を開催しました。当日行った授業は、 (1)腰縄をない、古代服を着る (2)苗を一本ずつむしり、束ねる (3)束ねた苗を観察し、スケッチする (4)田植え という内容でした。古代服の腰縄づくりは、教育学部徳永技術専門員の指導のもと、なれない作業を楽しみながら行いました。 田植えは、教育学部佐藤先生・徳永専門員に昔の田植えの方法を色々と教えていただき、雨の中でしたが全員で豊作を願いながら心を込めて植えました。 今後の稲の生長が楽しみです。参加者の皆さん、今後ともよろしくお願いします。
6月24日(土) 昨日までの雨も上がり 晴天の下第2回目の開授業を開催しました。今回の授業内容は、 (1)水田の草むしり(2)稲の生長を観察し、スケッチする(3)束ねた苗を観察し、スケッチする (4)収穫の時に使用する足踏み脱穀機の手入れと体験(5)藁細工で馬を作る というものでした。赤米の稲はすくすく成長していましたが、佐藤先生と徳永専門員のお話では、やや成長しすぎているとのことでした。少し心配…。 足踏み脱穀機の手入れでは、教育学部高崎補佐に「柿渋」を塗る効果などを説明していただきました。みんなで手入れをし、少しだけ脱穀機を回転させてみました。収穫が楽しみです。 最後に、佐藤先生にビール藁を使った藁細工の馬作りを教えていただきました。細かな作業でしたが、参加者全員で可愛い馬をつくりあげました。 次回の授業は8月26日(土)に開催します。雨にも負けず、風にも負けず、強い稲に成長してくれたらいいですね!!
8月26日(土) 猛烈な残暑が続いていますが、9人の受講者が参加してくださいました。今回の授業内容は、 (1)水田の草むしり(2)稲の生長を観察し、スケッチする(3)収穫の時に使う木庖丁をつくる 赤米の稲は予想を超えた速さで生長しており、もう少しで収穫できるのでは?といった稲穂も多く見られましたが、さすがに古代米、成長度合いは個体によってかなりまちまちな状況です。 水田畦の草刈りと稲の観察を行った後、次回の授業で使用する収穫具、木庖丁をつくりました。木を徐々に削るという根気のいる作業でしたが、皆それぞれに立派な木庖丁を完成させました。 いよいよ、次回(10月7日(土))の授業は収穫です。これから台風の季節になりますが、がんばれ古代米!と祈る気持ちでいっぱいです。
10月7日(土) 秋晴れの晴天の中、第4回目の公開授業を開催しました。なお、今回は教育学部の学生6名も参加しました。今回の授業内容は、(1)稲の長さを測り、スケッチする(2)1株についたお米の粒を数える(3)稲刈りをするというものでした。稲は台風でかなり倒れてしまいましたが、無事に収穫の時を迎えることができました!稲の長さは約110〜120cm、穂1本についたお米は約90粒、1株が分かれた数は20〜28本、1株についたお米は1000〜1800粒でした。稲刈りには前回つくった木庖丁のほか、石庖丁、アワビの貝殻、貝庖丁、摘鎌を使って、1人2株分について穂摘みを行いました。意外なことに、参加者からは石庖丁や摘鎌よりもアワビの貝殻や木庖丁が摘み取りやすいという声が多く聞かれました。穂摘みの後、残りの稲は鎌で根本から刈り取り、はぜ架けをしました。次回10月21日(土)はいよいよ赤米の試食です。楽しみですね!
10月21日(土) 前回同様、秋晴れの晴天の中、第5回目の公開授業を開催しました。今回も前回に引き続き教育学部の学生7名も参加し、昼食の準備などをしていただきました。今回の授業内容は、(1)箸こぎ、臼と杵で脱穀と籾すりをした後、てみで籾殻を飛ばす(2)足踏み脱穀機で脱穀をする(3)土器でお米を炊くというものでした。箸こぎ、臼と杵による脱穀、籾すりは大変手間がかかり、約500gの玄米を籾すりするまで受講者10人で約2時間かかりました。足踏み脱穀機は明治時代の末に発明されたものです。徳永専門員のご指導で脱穀を体験しましたが、効率よく作業ができ、午前中で脱穀が終わりました。その後唐箕により籾を選別し、精米機で籾すりをしました。 お昼には土器や羽釜で赤米入りご飯を炊いたほか、ヤマメの塩焼きや猪鍋をつくりました。そしていよいよ試食です。赤米はやや硬いものの、現在のお米よりもやや甘い味がしました。ヤマメの塩焼きや猪鍋も大変おいしくいただきました。 今回の公開授業を通して、受講者の皆さんには米作りの歴史や大変さ、お米の大切さを感じていただくことができたようです。 ご参加いただいた受講者はじめ、多くの方々に支えられて、盛況のうちに今回の公開授業を終了することができました。心より御礼申し上げます。来年も公開授業を開催する予定です。多数のご参加をお待ちしております。