統合医療のお世話になっています

病気のことしか書けなくてすみません。京都の学会のことなど、私抜きの学生の活動は写真をもらい次第掲載しようと思います。
体調不良をかかえたまま後期に突入してしまいました。12年の教員生活で初めてのことですが、講義をまるまるキャンセルさせてもらいました。選択の共通教育科目だから問題ないとのこと。こんな私の授業でも楽しみにしてくれていた学生さんはいるので申し訳ない。
さて、本当に病気の勢いが強くて死ぬほど苦しめられたこの夏ですが、私も無為無策だったわけではありません。消炎鎮痛剤はかえって病気を悪化させるという福田−安保理論を信じている私は、前回の入院中から標準薬であるペンタサを拒絶し続けて今に至っています。その代わり「爪もみ療法」を実施して窮地を脱したのが前回の入院だったわけです。
ところが今回はその爪もみが全然効かず、脚に合併症が出て歩けなくなってしまったのです。これが7月下旬のこと。下痢があるから頻繁にトイレに立たねばならず、しかし脚が痛くて立ち上がれない。これは地獄です。しかも痔も合併症として出ていたから、排便のたびに猛烈な痛みがあります。クローン病で死ぬことはないというけれど、こんなに苦しいならいっそのこと安楽死したいと思うのも無理のないこと。そう話したら家内に泣かれました。
窮地を救ってくれたのが統合医療でした。近所に自律神経免疫療法をしてくれる病院があったことを思い出したのです。本当にラッキーだったのは、担当の医師が訳あって8月から新患の受付を打ち切ったこと。私がその病院に行ったのは7月28日だったのです。
自律神経免疫療法、AKA、カラー治療に、必要に応じて薬を控えめに処方してくださいます。アミノ酸や脂肪酸の製剤など副作用のないものもサプリメントというよりは薬としての効果を期待して処方していただきました。痔(だと思っていたら医学的には別な名前らしい)に対しては、あまりに痛みがひどいのでステロイドの軟膏を出してもらいましたが、基本的には西洋医学の薬にはほとんど頼らない医療です。クローン病発症の原因についてその先生と私とで理解が一致しているので、とにかく根本の原因から対処しようということになって治療が始まりました。要するに口呼吸をやめましょうということですが。
治療が始まって2ヶ月が過ぎました。長い長い2ヶ月間でした。ようやく今回の再燃の出口が見えてきたような気がします。このまま完治に持っていけたら!潰瘍性大腸炎という難病があります。広島の患者さんで、大学病院の医師に「もう大腸を切除するしか手だてがない」と、言わば見捨てられた方が、私と同じ先生にかかって1年かけて快方に向かい、2年足らずで完治したと言います。だから私も完治の希望を捨てていないわけです。
この先生、最近自律神経免疫療法の新しい手法をマスターしてきたようです。普通は刺絡治療といって、注射針を手足の爪の付け根に刺すのですが、それの代わりにボールペンのような道具で頭を中心に数々のツボをぐりぐり刺激するのです。むちゃくちゃ痛いです。実験台になった看護婦さんは先生をぶんなぐってやろうかと思ったそうです。でもそれだけ効果が高いのでしょう。期待しています。