今回初めて子ジカを見ました。包ヶ浦にて。途中、杉の浦でも乳房が発達し、後足を広げて歩きにくそうにしているのに、お腹が全然でていないメスが何頭もいたので、出産後で子ジカをどこかに隠しているのだろうと判断しました。
包ヶ浦の方が若干出産開始が早かったのか、こんな風にすでに子ジカを連れ歩いている個体がちらほら。でもお腹が大きなメスがまだまだいるので、これから出産ラッシュが始まるのでしょう。いったいどれだけ産まれてくるのか、興味津々です。
子ジカは4頭見つけましたが、やっぱり母親がそれなりに警戒心をいだくようで、私たちに気づくとさっさと森の中に入ってしまい、その後出てきませんでした。
この日は時折猛烈な雨に見舞われる状況。母ジカもどうせ人は来ないものと油断して子どもを連れ出したのでしょうか?
昼食は雨を避けて東屋で。ここは先ほどの豪雨の中でオスジカが数頭休憩していた場所。足下を見ると反芻時に吐き出したと見られる梅の種がいっぱい落ちていました。
すべての調査を終えて桟橋に戻ると女子高生数名が貧相なメスジカに餌を与えていました。給餌禁止の指導も浸透していない様子。見回り隊のようなものが必要ですね。
あまりに貧相なので餌をあげたくなる気持ちも分からないではないですが、現在宮島ではシカを本気で野生に返そうとしているようです。