猛暑が続く7月下旬です。
宮島調査に行きました。桟橋付近はシカの数がずいぶん減りました。給餌禁止の効果がある程度は出ているようです。しかし残った少数はみんなガリガリにやせてかわいそう。
愛護団体が「餌をあげて」というのも無理はない。
とはいうものの、行政に陳情するだけでなく、こうやって実力行使にも出ているよう。草食ペット用の餌を目立たないところでぶちまけている女性を目撃。きっと愛護団体のメンバーなのでしょう。かわいそうなのは分からないでもないけれど、こんなことをすると、せっかく山に帰ったシカを呼び戻すことになりはしないか?これが本当に愛護団体の仕業とすれば、明らかなフライング。反則行為として非難されてしかるべきでしょう。

宮島のシカ問題を協議する場では、苦肉の策として、避妊と餌場整備をセットにすることに同意した私ではありますが、今の桟橋の個体数を見れば、給餌禁止の徹底の方が市街地の個体数を減らす上で有効な手段と考えられるので、栄養状態が悪く、山に帰れない個体はすべて捕獲して隔離し、飼育した方が良いと、考えを改めています。
きっとその方が経済的でもあるはず。
先月の調査では妊娠個体がかなり確認できたのですが、今回は出産後と思われるメスがちらほら。その割に子ジカを見なかったのは、まだ隠しているのか、死なせてしまったのか。いずれにしても繁殖率が異常に低いのは、もはや疑う余地がないでしょう。

やっと見つけた1頭です。やっぱり動物の赤ちゃんはかわいいなぁ。
もの凄く暑くて、シカたちも橋の下に隠れています。厳島神社の裏手を流れる小川には、残飯などの餌を与える町民がいるようで、以前は米ぬかに群がっているのを見たことがあります。だからこのあたりもいいたまり場になっているのです。
桟橋から清盛神社までのルートを歩き終えたところで、あまりの暑さとシカアレルギーの発症で、調査を続けることが困難になりました。
で、涼しいところで休憩。
この3人、気が合うのか合わないのか、頼んだかき氷が全部色違い。信号みたいできれいですけど。たまたまそうなったようですが、これって回しながら味見ができていいみたいですね。
私はお腹を冷やしてはいけないのでジュースでがまんしました。

ここで午前の部、終了。この後、車でキャンプ場まで移動してもう一仕事しました。今までで一番こたえた宮島調査でした。でもキャンプ場には子ジカがいっぱいいて楽しかったですよ。