山口大学大学院医学系研究科 放射線医学分野 山口大学大学院医学系研究科
放射線医学講座

Department of Radiology, Yamaguchi University Graduate School of Medicine

news医局のできごと

第134回日本医学放射線学会ならびに第55回日本核医学会中国・四国地方会が開催されました!!

2021.06.25UPDATE

COVID-19感染拡大の影響により、2020年は夏・冬ともに中止となった第134回日本医学放射線学会中国・四国地方会ならびに第55回日本核医学会中国・四国地方会を、1年ぶりに2021年6月25日(金)・26日(土)に新山口駅北口隣接の山口市産業交流拠点施設(KDDI維新ホール)とWebでのライブ配信によるハイブリッド開催で開催させて頂きました。
COVID-19変異株の広まりもあり、学会直前まで岡山県や広島県にも緊急事態宣言が発令される不安定な社会情勢の中ではありましたが、演題数は放射線学会地方会が51演題、核医学会地方会が9演題の合計60演題とやや少なかったものの、お陰様で参加登録者数232名(うち現地参加人数77名)と従来と遜色ない参加人数にて無事開催することができました。
ハイブリッド開催を行うにあたり、一般演題や教育セミナーの発表形式は、現地またはオンラインの事前選択制とし、演者の先生には現地発表・web発表にかかわらず音声付きPowerPointスライドの事前提出をお願いするなど、感染拡大の状況が変化しても対応可能な準備を進めてまいりました。また、三密回避や参加予定状況の事前把握のため、現地参加・オンライン参加にかかわらず事前参加登録をお願いし、参加費についても全て振り込による受付とし、参加者の皆様にご不便をおかけしながらも御協力いただき、直前まで事前準備は大変だったもののしっかりと備えていくことができました。
現地会場は2会場で、それぞれweb配信を行いながら開催し、教育セミナーでは従来通り5名の演者の先生に、日本医学放射線学会地方会の特別講演では川崎医科大学特任教授の金澤 右先生に“メスを使わない手術 –私の「夢を力に」-”というご演題の、日本核医学会地方会の特別講演では愛媛大学放射線科教授の城戸 輝仁先生に” 心臓CTの歴史と将来展望”というご演題のご講演をしていただきました。
今回のハイブリッド開催は、今後当面の地方会のあり方や方向性を見出すための参考となる会でもあるという意識が当初から強くあり、専門医機構放射線科領域講習の受講単位取得を現地での参加者に限り可能とする等、コロナ禍にいかに現地会場まで足を運んでいただくかを意識しながら準備をしてきましたが、232名の参加者のうち150名以上がweb参加、発表に関しても60演題中40弱の演題がweb発表であったという結果は、中四国の地域性を考えても、webの参加者や発表者に目を向けた運営が今後更に必要になってくることを表していると思われます。
開催日程やプログラム構成、ハイブリッド開催は器材費や人件費が従来よりも多くかかってきますので支出を抑えるための工夫も重要となってくると思いますが、今回の地方会が放射線学会ならびに核医学会中国四国地方会が発展していく一助となれば幸いです。

第134回日本医学放射線学会、第55回日本核医学会中国四国地方会
実務担当 山口大学放射線科 古川又一

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