東 麻由美Mayumi Higashi
出身大学2013 年山口大学卒 専門分野画像診断一般residency入局案内
RESIDENCY
研修・見学
SENIOR RESIDENT
若手医師からのコメント
FEMALE DOCTORS
女性医師からのコメント
RESIDENCY研修・見学
募集要項
【 医学生 】
学年問わず見学・実習を受け付けています。期間は半日~数日など、内容もご希望に沿って調整いたしますので、お気軽にお問合せください。
【 初期研修 】
2か月以上の研修カリキュラムを推奨しておりますが、こちらも有意義な研修となるようにお手伝いできればと思いますのでご相談ください。
入局後について
日本医学放射線学会に入会して修練期間で3年間の研修を行うと放射線科専門医試験を受験できます(最短で医師6年目)。さらに2年間のトレーニングを積むと放射線診断専門医を受験することができます(医師8年目)。 そのほか、大学院に進学して博士号を取得したり、国内・国外留学をしたり、関連病院での勤務、大学病院での勤務などの進路があり、それぞれのライフステージに応じたキャリアアップを支援しています。
(注)日本医学放射線学会に入会して修練機関で2年間の研修を行なうと認定医試験を受験できます。その後、さらに2年間のトレーニングを重ねると放射線診断専門医または放射線治療専門医試験を受験することができます。これらの資格は、画像診断管理加算や施設認定に必要となります。
放射線科専攻医が経験すべき検査・読影・治療
X線単純撮影 | 400例 |
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消化管X線検査 | 60例 |
超音波検査 | 120例 |
CT | 600例 |
MRI | 300例 |
核医学検査 | 50例 |
IVR | 30例 |
放射線治療 | 30例 |
取得可能なサブスペシャリティ
放射線診断専門医、日本IVR学会専門医、核医学会専門医、PET核医学認定医、検診マンモグラフィ読影認定医、肺がんCT検診認定医など多数の資格を得ることができます。
主な関連病院
下関市民病院、関門医療センター、済生会下関総合病院、山口県立総合医療センター、セントヒル病院、徳山中央病院、その他にも多数の関連病院があります。詳しくは講座紹介の関連病院をご覧下さい。
留学先
【 アメリカ 】
ユタ大学(ソルトレイク)、コロラド大学(デンバー)、カリフォルニア州立大学(サンディエゴ)、 シカゴ大学(シカゴ)、コロンビア大学(ニューヨーク)、ニューヨーク大学(ニューヨーク)、マウントサイナイ医科大学(ニューヨーク)、ニューヨーク州立大学ストーニーブルック校(ニューヨーク)トーマスジェファーソン大学(フィラデルフィア)、 ワシントン州立大学メディカルセンター (シアトル)
【 ヨーロッパ 】
フンボルト大学(ベルリン)、イエーテボリ大学(スウェーデン)
指導医からのコメント
研修・見学のお問い合わせはこちら
山口大学放射線科医局 住所:〒755-8505 山口県宇部市南小串1-1-1 山口大学大学院医学系研究科 放射線医学講座 TEL:0836-22-2285,FAX:0836-22-2285 医局長:田辺昌寛 E-mail: radiants@yamaguchi-u.ac.jp(※スパム対策のため@を大文字にしています)
SENIOR RESIDENT若手医師からのコメント
PROFILE
田邊 雅也Masaya Tanabe
出身大学2015 年山口大学卒 専門分野画像診断一般放射線科を選んだ理由は?
東
最初は内科と迷いましたが、放射線科は全身の臓器を対象としているので、いろいろな科の幅広い診療に携われることが魅力的でした。あとは、ある程度自分のペースで仕事ができるなど、自分に合っていると思ったからです。
田邊
僕も様々な分野に関われるという点と、主治医の先生に的確なアドバイスをすることで信頼されるという点が魅力的だと感じました。IVR では腹腔内出血などの救急疾患で患者さんの命を直接救うことができ、やりがいがありそうだと思いましたね。
放射線科医のやりがいは?
東
画像診断の結果で患者さんの治療方針が変わることもあり、当初自分が思っていたよりも責任は重く、多くの患者さんに影響を与える重要な仕事です。IVR はより直接的に患者さんの診療に携わることができ、外科手術とは異なるアプローチで低侵襲な治療に貢献することができるので、やりがいがあります。
田邊
画像を見てレポートに書いた内容が、その後の治療方針に反映された時は嬉しいですね。頭のてっぺんから足の先まで守備範囲も広く、たくさんの知識が必要とされますが、そのぶん勉強することが楽しいです。
うちの医局のセールスポイントは?
東
悩ましい症例があった時など、先輩方に気軽に相談できますし、時間のある時にはちょっと世間話をしたり、お茶菓子を楽しんだり、全体的に和やかな雰囲気で働きやすい職場です。
田邊
確かに、そうですね。とにかく医局の雰囲気が良くて、困ったことがあったら時間をかけてアドバイスしてもらえます。日々の読影もそうですが、学会でもたくさん発表でき、とても良い経験になります。
東
女性の先生が多いので、仕事と家庭の両立など、女性ならではの悩みも相談しやすい環境です。また、当直や研究会などがない時は、土日が完全にフリーになるので、仕事を頑張った上で、プライベートも充実させたいという人にもおすすめです。
オフの過ごし方
田邊
休日は映画を見に行ったりとか、夏休みには海外旅行にも行ったりしました。金曜日は仕事が早く終わることが多いので、飲みに行ったりもしますね。
東
ランニングをしたり、家でのんびりしたり、少し遠出をして買い物をしたりですかね。
学生・研修医のみなさまへ
田邊
画像関連の機器の進歩は著しく、IVR の適応も拡大してきています。今後もますます発展していく分野として、非常にやりがいがあると思います。 遠隔読影システムの普及により、遠くまで行かずに画像診断することが可能になってきているので、ライフステージに応じて働き方を変えやすい科でもあります。
東
うちの医局は男女問わず非常に働きやすい職場です。特に自分のペースで仕事ができるということが大きな魅力で、そういう仕事がしたい方にはお勧めです!実際の雰囲気を見に来ていただければ体感できると思います!
FEMALE DOCTORS女性医師からのコメント
PROFILE
松隈 美和Miwa Matsukuma
出身大学2005 年山口大学卒 専門分野乳腺 資格放射線診断専門医 検診マンモグラフィ読影認定医有吉 彰子Shoko Ariyoshi
出身大学2012 年山口大学卒 専門分野画像診断一般 資格放射線科専門医 検診マンモグラフィ読影認定医放射線科を選んだ理由は?
有吉
全身を診療する科で、自分の学びたいことを、自由に伸ばしていける科だなと思ったところです。学生の時、3人の子育て中の先生がフルタイムで働かれ、カンファレンスで積極的に発言して活躍されていた姿も強く印象に残っていました。
松隈
私は研修医2 年目の秋くらいまで乳腺外科医になりたいと思っていました( 笑)。でも、病院を訪れる患者さんを見るうちに『癌になってから診るのももちろん大切な仕事だけど、もっと早く見つけなくては』と突然思い立ち、放射線科に入局しました。実際は検診のみならず、業務は多岐にわたりますが、その幅広さも魅力のひとつかな、と10 年経って思っています。
子育てと放射線科医の両立について
有吉
デスクワークが主なので、妊娠中のつわりが辛いときは昼休みにお昼寝をさせていただきながら、なんとか働き続けられました。当時の上司には一生足を向けて眠れません(笑)。医師4年目に出産して、4ヶ月で復帰しました。家事・育児のみの生活に飽きて(笑)。かなり早い時期の復帰でしたが、早すぎるのではないかと心配して下さった先輩から「離乳食が始まる頃で大変だから、無理せずゆっくりでいいんだよ」とメッセージをいただきました。また別の上司も「育休は本来2年も取れるのに、早く復帰してくれて、それだけでも本当にありがたいこと」と言って応援してくれています。おかげさまで先日はRSNA(北米放射線学会) にも演題を出し、シカゴで世界の広さを体感してきました。
松隈
その日の担当の仕事はあるけれど、発熱で保育園からお迎えコール、というのは子供が小さいほど頻繁にあり、そのたびに仕事を抜けさせてもらうことに申し訳ない気持ちでいっぱいになることはあります。 その分、日中働ける時間は一生懸命働き、緊急読影をたくさん読んだり、週末の日直をしたり等、自分にできる範囲で医局に貢献できれば、と思っています。 私自身がいまだ程よいバランスというものはよくわからないところもありますが、子供と一緒に日々成長中、というところでしょうか。また、興味ある分野についてはマイペースにデータを収集したりしていますね。
女性医師ならでは、と思えるところ
有吉
ちょっと前に話題になった論文で、「主治医が女性医師だと死亡率・再入院率が低下する」というのがありましたね(JAMA Intern Med. 2017;177(2):206-213.)。ハーバード大学の津川友介先生が書かれた論文です。こんな風に女性の強みを活かせる場面もあると思います。 もっと言えば、性別の垣根を超えて、一人ひとりの得意なことや長所を活かして、みんなが活き活きと働きながらより良い医療に向かっていけるといいなと思っています。
松隈
仕事をしている中で『力強さ』や『頼りがい』というものは女性からは感じにくいと思われるかもしれません。でも、日々の診療を丁寧に行うことや他人への感謝の気持ちをもって接することもしなやかで濃やかな力強さになると信じています。「男性だから」「女性だから」ではなく、「人として」「一人の医師として」と言える環境になると良いですよね。」
若手女性医師・女子医学生のみなさまへ
有吉
当科にも多くのママ女医さんがいますが、パートナーや実家のサポート、子供の年齢・人数など状況は様々です。 お互いの事情を思いやりながら、のびのびと働ける環境に感謝しています。 私は夜遅くまで働くことはできませんが、その分、日中はしっかり働いて、時間外に自分で学んだことを、普段の仕事に還元したいと思っています。
松隈
女性医師は結婚や出産という大きなライフイベントとの向き合い方が難しいと言われます。 実際、正解がないのでこうすると良いよ、ともなかなか言えませんが、どう生きていきたいか、どのような医師を目指すのかというのは既婚未婚や子供の有無に関わらず考えなくてはいけないですよね。 日々の苦労や迷いを分かち合いながらみんなが長く働けると良いな、と思っています。ひとりでも多くの仲間が集まってくれることが力になるので興味を持たれた方には気軽に雰囲気を見に来ていただきたいですね。
有吉
画像診断は様々な診療科と関わることのできる分野なので放射線科に興味がある・なしに関わらず、画像の勉強がしてみたいと気軽に足を運んでもらいたいですね。そのうち画像診断に魅せられて、とか、コーヒーの香りに居心地がよくなってそのままずっと…というのも大歓迎です(笑)。
CT やMRI などの各種画像診断機器の発展に伴い、各種疾患の診断能の向上はめざましいものがあります。逆に言えば、現在ではこれら画像診断装置なくして正確な診断は不可能であると言えます。放射線科では最先端の画像テクノロジーを駆使して、それぞれの分野の専門家たちが頭からつま先まで様々な疾患の診断を行っています。また治療分野では、放射線治療とカテーテルを用いたインターベンショナルラジオロジーあるいは化学療法をコラボレーションさせて、肺癌、食道癌、肝癌、膵癌、大腸癌などのさまざまな悪性腫瘍疾患に対して、それぞれの患者さんにあったオーダーメードの治療を行っています。これからもさらに画像診断装置の進歩、手技の発達、また医局員の日頃の研鑽で、臨床科の先生方には有益な画像診断情報を、患者さんにはよりやさしい非侵襲的な治療を提供していきたいと考えています。
医局長 田辺 昌寛