創立100周年記念第74回日本生物工学会大会にて研究成果を発表

Oct 18, 2022: news

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大腸菌における異種コハク酸脱水素酵素の発現と機能化の比較
Comparison of expression and functionalization of various succinate dehydrogenases heterologously expressed in Escherichia coli
塩田 悠介, 高坂 智之
第74回 日本生物工学会大会 オンライン 2022-10-18 口頭発表
[要旨]コハク酸脱水素酵素はコハク酸をフマル酸へと酸化する酸化還元酵素であり、中央代謝やエネルギー生産に深く関わっているため幅広い微生物種において保存されている。コハク酸脱水素酵素の機能化には補欠分子族FADの共有結合が必要であり、その機構は大腸菌など一部の細菌において明らかとなっているが、他の細菌、特にグラム陽性細菌では不明である。本研究では、枯草菌、コリネ型細菌、高温性プロピオン酸酸化細菌、そして酢酸菌といった異なる種のコハク酸脱水素酵素を大腸菌細胞で発現させ、活性を比較した。その結果、コリネ型細菌のコハク酸脱水素酵素のみが活性を示し、コリネ型細菌の酵素が大腸菌細胞で機能化する何らかの要素を持つことを示唆した。

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