耳管開放症外来


担当:菅原一真,山本陽平



〜耳管開放症について〜

耳管開放症耳管(Eustachian tube)とは耳管は耳と咽頭をつなぐ管で、主に気圧の調整、粘液の排出、通気、の役割を果たします。 外部の気圧変化に適応して中耳の気圧を調整し、粘液を排出して中耳を空気のある状態に保ちます。 通常は閉塞しており,嚥下時や開口時に一時的に開放することで上記の働きを行っているのですが,何らかの状態で,耳管が開放したままになった状態を耳管開放症と呼びます。
症状としては,自分の声が大きく響く自声強聴,耳のつまった感じ(耳閉感),自分の呼吸音が聞こえる等の症状が続きます。 多くの場合は,横になると症状が消失,減弱することが知られています。
当院では,耳管機能検査を行う機器を使用しており,受診いただいた患者さまに検査を行った上で,適切な診断をお伝えしております。 <BR> 治療は保存的治療として,薬剤,点鼻薬を用いた治療を行いますが,難治例や他院で既に保存的治療を受けられた方には,手術的治療(耳管ピンによる治療,耳管補綴剤挿入術)を希望される方に施行しております。 耳管ピン手術は,日本耳科学会で認定された医師・施設で行われることになっており,当院では中国地方唯一の実施施設として2023年より手術療法を開始いたしました。
耳管開放症でお困りの場合には,治療を受けておられる病院で紹介状を作成いただき,当院への受診を御検討下さい。

2023年12月 菅原一真

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