北九州市立美術館 連続美術講座
講座 現代美術史
・最も古い国際美術展
国際美術展の第1回展開催年リスト
1895年 ヴェネツィア・ビエンナーレ 1896年 カーネギー・インターナショナル 1932年 ホイットニー・ビエンナーレ:アメリカ美術のみのため国際美術展ではないが参考までに 1951年 サンパウロ・ビエンナーレ 1955年 ドクメンタ 1959年 パリ・ビエンナーレ(〜85年) 1968年 インド・トリエンナーレ 1973年 シドニー・ビエンナーレ 1977年 ミュンスター彫刻プロジェクト(10年毎) 1981年 バングラデシュ・ビエンナーレ 1984年 ハバナ・ビエンナーレ 1987年 イスタンブール・ビエンナーレ 1991年 リヨン・ビエンナーレ 1992年 台北ビエンナーレ(国際展としては1998年から) 1993年 アジア・パシフィック現代美術トリエンナーレ 1994年 アート・フォーカス(イスラエル) 1995年 光州ビエンナーレ
ヨハネスブルグ・ビエンナーレ(第2回展で中止)*1996年 上海ビエンナーレ
マニフェスタ 欧州現代美術ビエンナーレ1998年 モントリオール・ビエンナーレ
ベルリン・ビエンナーレ1999年 福岡アジア美術トリエンナーレ
メルボルン・ビエンナーレ2000年 越後妻有アート・トリエンナーレ
釜山ビエンナーレ
リバプール・ビエンナーレ2001年 横浜トリエンナーレ 参考資料
建畠晢「トロイの木馬? ―国際展におけるマルチカルチュラリズム」、『国際シンポジウム2002「流動するアジア―表象とアイディンティティ」報告書』、国際交流基金アジアセンター、2003年3月、105-112頁。
「世界の大型国際展データバンク」、『美術手帖』(特集:現代アートの祭典)746号、1997年9月、102-112頁。
「Datafile国際美術展」、『美術手帖』(特集:拡大する美術)627号、1990年8月、90-107頁。
1.国王夫妻の銀婚式記念の一環として始まる
p.26 "イタリア国王、ウンベルト一世とマルゲリータ王妃の銀婚式を記念して、ヴェネチア市議会は1893年、ヴェネチア市が人道的、文化的に貢献すべきであることを決議し、その一環として国際美術展の開催が決められたという。 その後2年の準備期間を経て、国王夫妻が開会式に出席し、1895年に始まったヴェネチア・ビエンナーレは…(後略)。"
逢坂恵理子「ヴェネチア・ビエンナーレと12人を巡って」、『12人の挑戦―大観から日比野まで』、茨城新聞社、2002年11月
2.美術評論家たちのカフェ談義から始まる
p.16 "ヴェネチア・ビエンナーレのそもそもは、ヴェネチアの有名なサン・マルコ広場のフロリアンというカフェで、当時の美術評論家が話し合って、世界中の美術作品を集める大展覧会を目論んだのが発端だったといわれる。その背景には、19世紀に全盛になった世界博覧会の流れがあった。"
南條史生「体験としてのヴェネチア・ビエンナーレ」、『12人の挑戦―大観から日比野まで』、茨城新聞社、2002年11月