北九州市立美術館 連続美術講座
講座 現代美術史
4-1.パンゲアとは何か
パンゲア 大陸移動説を提唱したドイツの気象学者アルフレッド・ウェゲナーにより、古生代末期の地球上に存在していたと想定された超大陸。なお、バンゲアPangaeaとは、ギリシャ語のPan「汎(はん:広い)」、gaeaはgaiaと同じで、「大地」または「陸地」の意味である。
ウェゲナーは、1915年に発表した「大陸と海洋の起源」の中で、超大陸パンゲアの存在を提唱した。それによれば、古生代末期の地球上にはパンゲアという巨大な超大陸が唯一存在し、パンタラッサPanthalassaとよばれる超海洋によりかこまれていた。そして中生代以降にパンゲアは分裂を開始し、現在の大陸の位置に移動した、というものである。その根拠としては、古生代後期のグロソプテリス植物群など古生物化石の分布や、南アメリカ大陸のブラジルからアルゼンチンにかけての海岸線とアフリカ大陸中央部から南西部にかけての海岸線の形態が類似していること、岩石や地質構造などの類似をあげていた。パンゲアは古生代後期にローラシア大陸と、ゴンドワナ大陸にわかれていったと考えられている。出典:Microsoft Encarta2003/(C) 1993-2003 Microsoft Corporation. All rights reserved.