美学・美術史講読二〇一六
◆講読テキスト
馬渕明子『ジャポニスム―幻想の日本』(ブリュッケ、一九九七年/新装版二〇〇八年)
◆副読本
宮崎克己『西洋絵画の到来―日本人を魅了したモネ、ルノワール、セザンヌなど』(日本経済新聞社、二〇〇七年)
小堀桂一郎『小堀鞆音―歴史画は故実に拠るべし』(ミネルヴァ日本評伝選)(ミネルヴァ書房、二〇一四年)
◆授業予定
四・十四 |
<零> オリエンテーション (本の紹介/「1 ジャポニスムとは何か」配布) |
四・二十一 |
<第一講> 「1 ジャポニスムとは何か」 |
四・二十八 |
<第二講> 「2 ジャポニスムと自然主義」 |
五・五 |
(休講) こどもの日 |
五・九(木振) |
<第三講> 「3 モネの《ラ・ジャポネーズ》をめぐって」 |
五・十二 |
<第四講> 「4 A travers」 |
五・十九 |
<第五講> 「5 モネのジャポニスム」 |
五・二十六 |
<第六講> 「6 ゴッホと日本」 |
六・二 |
<第七講> 「7 クリムトと装飾」 |
六・九 |
<第八講> 「8 葛飾北斎とジャポニスム」 |
六・十六 |
<第九講> 関連資料の紹介と討議(一) |
六・二十三 |
<第十講> 関連資料の紹介と討議(二) |
六・三十 |
<第十一講> 関連資料の紹介と討議(三) |
七・七 |
<第十二講> 関連資料の紹介と討議(四) |
七・十四 |
<第十三講> 年表作成と総括 |
七・二十一(月振) |
|
|
講読テキストの構成 ※各章題のあとに節の見出しを記載。
1 ジャポニスムとは何か―序にかえて
ジャポニスムとは何か/「影響」の背景/日本の情報/日本に対する賛美と優越感/ヨーロッパが選んだ「日本」/共和主義と日本
2 ジャポニスムと自然主義
ヨーロッパと日本の自然主義/長崎と富士/動植物の世界/素早さ、偶然性、簡素さ
3 モネの《ラ・ジャポネーズ》をめぐって―異国への窓
がらくた/エキゾティシズム/対作品としての《ラ・ジャポネーズ》と《緑衣の女》/立ち姿の女性像
4 A travers―モネの《木の間越しの春》をめぐって
《木の間越しの春》の位置/〈すだれ効果〉/モネの視覚体験/イメージの重なり
5 モネのジャポニスム―自然と装飾
モネのジャポニスムの研究史/モネのコレクション/モネのジャポニズム―(視覚体験に基づく空間の表現/自然のなかの形/自然主義と装飾)
6 ゴッホと日本
ゴッホと浮世絵の出会い―ジャポネズリー/ゴッホにとっての日本のイメージ/アルル時代の様式―ジャポニスム/おわりに
7 クリムトと装飾 ―ウィーンにおける絵画のジャポニスム
ウィーンのジャポニスムの状況/クリムトの装飾活動/文様の機能/動きの文様/抽象的文様/「地」の役割/空間の装飾、装飾の空間/ウィーンの装飾志向
8 葛飾北斎とジャポニスム
オクサイ/ホクサイ?/モティーフの転用/画面構成の影響/シリーズ作家としての北斎
◆講読テキスト、副読本の図書館所蔵情報
1.馬渕明子『ジャポニスム』……山口大学総合図書館、山口県立図書館
2.宮崎克己『西洋絵画の到来』……山口大学総合図書館、山口市立図書館
3.小堀桂一郎『小堀鞆音』……山口県立図書館
◆提出レポート(要認証)
第一部 要旨
1 ジャポニスムとは何か―序にかえて
前半(山口実)/後半(畑中)3 モネの《ラ・ジャポネーズ》をめぐって―異国への窓
前半(永吉)/後半(椛田)4 A travers―モネの『木の間越しの春』をめぐって
前半(八幡)/後半(山口慶)5 モネのジャポニスム―自然と装飾
前半(宮木)/後半(福澤)
関連資料
ジャポニスム学会編『ジャポニスム入門』()より
9 高階秀爾「序 ジャポニスムとは何か」/圀府寺司「オランダ―出島の国のジャポニスム」
(板野)/(八幡)10 三浦篤「フランス・1890年以前―絵画と工芸の革新―」
(宮木)/(福澤)
第二部 感想
◆図版
2 ジャポニスムと自然主義
図2 ジョン・コンスタブル《木の幹の習作》、1821-22年頃、ロンドン、ヴィクトリア・アンド・アルバート美術館
図3 雪舟《山水図》(要認証)、永正四年(一五〇七)三月二日了庵賛、紙本墨画淡彩、119.0×35.9cm、個人蔵
図5 ピーテル・ブリューゲル《種を播く人のいる風景》、1557年、サン・ディエゴ、ティムケン美術館
図11 フィンセント・ファン・ゴッホ《花盛りのアーモンドの枝》、1890年、アムステルダム、国立フィンセント・ファン・ゴッホ美術館
図16 ポール=エリー・ランソン《ジャングルの虎》、1893年、個人蔵 ※リンク先はオベリン大学付属アレン記念美術館
参考作品:ポール=エリー・ランソン《エヴァ》
図20 ドーム《秋のマロニエの壺》、ナンシー美術館 ※展示風景
図26 アンリ・トゥールーズ=ロートレック《フォリー=ベルジュールのロイ・フラー》、1893年、アルビ、トゥールーズ=ロートレック美術館
3 モネの《ラ・ジャポネーズ》をめぐって―異国への窓
図1 モネ《ラ・ジャポネーズ》、1876年、ボストン美術館
図2 モネ《カミーユ(緑衣の女)》(要認証)、1866年、ブレーメン、クンストハーレ 出典:『世界美術大全集22印象派時代』(小学館、1993年)、171頁。
図3 ジェームズ・マックニール・ホイッスラー《ばら色と銀色―磁器の国の姫君》、1864年、ワシントン、フリーア・ギャラリー
図4 エドゥアール・マネ《婦人と扇―ニナ・ド・カリアス》、1873年、オルセー美術館
図7 オーギュスト・ルノワール《花束と団扇のある静物》、1871年、ヒューストン美術館
図9 モネ《草上の昼食 下絵》(要認証)、1865〜66年、プーシュキン美術館
Source: http://www.salvastyle.com/menu_impressionism/monet.html図10 モネ《ゴーディベール夫人の肖像》、1868年、オルセー美術館
図11 モネ《散歩・パラソルの女》(要認証)、1875年、ワシントン、ナショナル・ギャラリー 出典:『世界美術大全集22印象派時代』(小学館、1993年)、179頁。
図12 モネ《パラソルの女・右向き》、1886年、オルセー美術館
図13 モネ《パラソルの女・左向き》、1886年、オルセー美術館
図16 モネ《庭の女たち》、1866-67年、オルセー美術館
図19 アルフレッド・ステヴァンス《一緒に出かけるの、フィド?》、1859年、フィラデルフィア美術館
図20 ギュスターヴ・クールベ《画家のアトリエ》、1855年、オルセー美術館
図21 カミーユ・コロー《青衣の女》、1874年、ルーヴル美術館
図22 エミール=オーギュスト・カロリュス=デュラン《手袋の女》、1869年、オルセー美術館
4 A travers―モネの 《木の間越しの春》をめぐって
図2 クロード・モネ《木の間越しの春》(要認証)、1878年、マルモッタン美術館 出典:『アート・ギャラリー 1 モネ』(集英社、1985年)、16頁。
図6 ギュスターヴ・カイユボット《ヨーロッパ橋》、1877年、フォートワース、キンベル美術館
図8 モネ《ポプラ並木》、1891年、フィラデルフィア美術館
図9 モネ《睡蓮》、1918〜25年、マルモッタン美術館
5 モネのジャポニスム―自然と装飾
図1 クロード・モネ《オンフルールのバヴォール街》、1866〜67年、ボストン美術館
図2 歌川広重《歌川広重 名所江戸百景 猿若町よるの景》(要認証)
Source: http://hansichi.hp.infoseek.co.jp/pics/saruwaka.jpg図3 モネ《サン=シメオン農場への道、雪の印象》、1867年、フォッグ美術館
図4 モネ《雪のアルジャントゥイユ》、1875年、国立西洋美術館
図5 モネ《王女の庭》(要認証)、オーバリン、アレン美術館
Source: http://www.salvastyle.com/menu_impressionism/monet.html図7 モネ《サン=タドレスのテラス》、メトロポリタン美術館
図8 モネ《かささぎ》、1868〜69年、オルセー美術館
図9 葛飾北斎《冨嶽三十六景 五百羅漢寺さざゐ堂》(要認証)
Source: http://www.yamagata-art-museum.or.jp/ja/kikaku/2007_08.html図12 北斎《冨嶽三十六景 石班沢》(要認証)
Source: http://www.geocities.jp/zdh/fuji36.htm図13 モネ《マントン近くの赤い道》(要認証)、1884年
Source: http://www.artchive.com/artchive/M/monet/red_road.jpg.html図16 広重《木曾海道六十九次之内 本山》(要認証)
Source: http://fukuoka.cool.ne.jp/akumamoto/page002.html図17 モネ《イタリアのボルディゲラ》(要認証)、1884年、個人蔵
Source: http://www.picturesdepot.com/tags/1/claude+monet.html図18 広重《東海道五十三次之内 由井》(要認証)
Source: http://plaza.rakuten.co.jp/taizousan/10001図19 モネ《ボルディゲラ》、1884年、シカゴ美術館
図20 モネ《エトルタの断崖》(要認証)、1885年、ウィリアムズタウン、スターリング・アンド・フラシーヌ・クラーク・アート・インスティテュート
Source: http://en.wikipedia.org/wiki/File:Claude_Monet_The_Cliffs_at_Etretat.jpg図22 モネ《エトルタのマンヌポルト》、1883年、メトロポリタン美術館
図23 広重《六十余州名所図絵 相模 江之島岩屋の口》(要認証)
Source: http://blog.livedoor.jp/mainichi_art/archives/2009-07.html図24 モネ《ベリールのポール=コトンの針岩》(要認証)、1886年
Source: http://www.salvastyle.com/menu_impressionism/monet.html図25 モネ《ベリール=アン=メール》、1886年、ブリヂストン美術館
図26 広重《阿波の鳴門之風景》(要認証)
Source: http://www.kantei7.com/?action=syosai&select_key=20100125162643図27 広重《六十余州名所図絵 薩摩坊ノ津 雙剣石》(要認証)
Source: http://plaza.rakuten.co.jp/mieca60uca/diary/200907120000/図28 モネ《ポプラ並木》、1891年、フィラデルフィア美術館
図29 渓斎英泉《木曽海道六十九次之内 板鼻》(要認証)
Source: http://blogs.yahoo.co.jp/houzan_ky/62920513.html図30 モネ《睡蓮の間》、オランジェリー美術館
図31 モネ《七面鳥》、1876年、オルセー美術館
図35 モネ《舟遊び》、1887年、国立西洋美術館
図37 モネ《朝、しだれ柳》、1920〜25年、オランジェリー美術館
6 ゴッホと日本
図1 歌川広重《名所江戸百景 亀戸梅屋舗》(要認証)
Source: http://www.nagoyatv.com/ukiyoe/list/land/land_10.html図2 フィンセント・ファン・ゴッホ《花咲く梅の木》(要認証)、1887年、国立フィンセント・ファン・ゴッホ美術館
Source: http://amanaimages.com/info/infoRM.aspx?SearchKey=26129000282&GroupCD=0&no=図3 広重《江戸名所百景 大橋 あたけの夕立》(要認証)
Source: http://hitorishiz.exblog.jp/10286464/図4 ゴッホ《雨中の橋》(要認証)、1887年、国立フィンセント・ファン・ゴッホ美術館
Source: http://eihei.way-nifty.com/eihei1/cat20954364/index.html図5 渓斎英泉「花魁」(雑誌『パリ・イリュストレ』日本特集号)
Source: http://ds.cc.yamaguchi-u.ac.jp/~fujikawa/09/sl/sl0928.htm図6 ゴッホ《花魁》、1887年、国立フィンセント・ファン・ゴッホ美術館
図7 ゴッホ《カフェ「ル・タンブラン」に坐る女》、1887年、国立フィンセント・ファン・ゴッホ美術館
図9 ゴッホ《タンギー親爺の肖像》、1887年、パリ、ロダン美術館
図10 ゴッホ《タンギー親爺の肖像》(要認証)、1887年、コンスタンティヌス・ニアルコス・コレクション
Source: http://www.salvastyle.com/menu_impressionism/gogh.html図11 ゴッホ《耳に包帯をした自画像》、1889年、コートールド美術研究所
図19 ゴッホ《坊さんとしての自画像》、1888年、ハーバード大学フォッグ美術館
図20 ゴッホ《ムスメ》、1888年、ワシントン、ナショナル・ギャラリー
図25 ゴッホ《洗濯女のいるラングロワ橋》、1888年、クレラー=ミュラー美術館
図27 ゴッホ《ゴッホのアルルの寝室》、1888年、国立フィンセント・ファン・ゴッホ美術館
図29 ゴッホ《ダンス・ホール》、1888年、オルセー美術館
図31 ゴッホ《アリスカンの並木道》、1888年、クレラー=ミュラー美術館
図32 広重《義経一代図絵》(要認証)
Source: http://atsushikumamoto.hp.infoseek.co.jp/page032.html図34 ゴッホ《花咲く薔薇の茂み》、1889年、国立西洋美術館
図35 ゴッホ《アイリス》(要認証)、1889年、ポートランド、ウエストブルック大学ジョン・ホイットニー・ペイソン・ギャラリー
Source: http://www.salvastyle.com/menu_impressionism/gogh.html図36 ゴッホ《花咲く梨の木》、1888年、国立フィンセント・ファン・ゴッホ美術館
図37 ゴッホ《種播く人》、1888年、国立フィンセント・ファン・ゴッホ美術館
図38 ゴーギャン《説教のあとの幻影》、1888年、スコットランド・ナショナル・ギャラリー
図43 ゴッホ《ドクロ蛾》、1889年、国立フィンセント・ファン・ゴッホ美術館
7 クリムトと装飾 ―ウィーンにおける絵画のジャポニスム
図1 グスタフ・クリムト《タオルミーナの劇場》(要認証)、1886-88年、 ウィーン、ブルク劇場
Source: http://www.salvastyle.com/menu_symbolism/klimt.html図1 グスタフ・クリムト《成熟(ストックレ・フリーズのための下絵)》(要認証)、1905-09年、 ウィーン、オーストリア国立工芸美術館
Source: http://www.salvastyle.com/menu_symbolism/klimt.html図7 クリムト《水蛇T》、1904-07年、 ウィーン、オーストリア絵画館
図9 クリムト《アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像T》(要認証)、1907年、 ウィーン、オーストリア絵画館
Source: http://www.salvastyle.com/menu_symbolism/klimt.html図16 クリムト《エミーリエ・フレーゲの肖像》(要認証)、1907年、 ウィーン、市立歴史博物館
Source: http://www.salvastyle.com/menu_symbolism/klimt.html図23 クリムト《女の生の三世代》、1905年、 ローマ、国立近代美術館
図35 クリムト《ダナエ》(要認証)、1907-08年、 個人蔵
Source: http://www.salvastyle.com/menu_symbolism/klimt.html図36 クリムト《ユーディットU》、1909年、 ヴェネツィア、近代美術館(ペザーロ宮)
図35 クリムト《水の精》(要認証)、1899年、 ウィーン中央貯蓄銀行
Source: http://www.salvastyle.com/menu_symbolism/klimt.html図41 クリムト《フリッツァ・リートラーの肖像》、1906年、 ウィーン、オーストリア絵画館
図43 クリムト《人生は戦いなり―「黄金の騎士」》、1903年、 愛知県美術館
図46 クリムト《ひまわりの咲く庭》、1905-06年、 ウィーン、オーストリア絵画館
図48 シーレ《ほおずきのある自画像》(要認証)、1912年、 ウィーン、レオポルド財団美術館
Source: http://commons.wikimedia.org/wiki/File:Egon_Schiele_079.jpg
8 葛飾北斎とジャポニスム
図13 ドガ《たらい》、1885-86年頃、ヒルステッド美術館
Source: http://hubpages.com/hub/Impressionist-Art-Painters図17 ドガ《出走前の競馬馬》、1866-67年頃、オルセー美術館
図29 ポール・セザンヌ《サント=ヴィクトワール山》、1904-06年、フィラデルフィア美術館