国立大学法人山口大学 理学部 生物・化学科

山口大学大学院 創成科学研究科 地球圏生命物質科学系専攻

物性化学研究室

☆装置説明☆


二光子励起蛍光顕微鏡
  二光子吸収現象(詳しくはこちら)を応用した顕微鏡です。細胞の深部まで、3次元的なイメージングを可能にするため、生物の活動をより詳細に理解することができます。 


フェムト秒パルスレーザー
  二台目波長可変パルスレーザー(約700 nm〜1000 nm)。ちなみにフェムト秒パルスだけでなく、ピコ秒パルスも出せます! 


絶対PL量子収率測定装置
  蛍光量子収率、蛍光スペクトル、励起スペクトルを測定する装置です。溶液だけでなく、固体の測定も出来ちゃう凄い奴です。しかし非常に繊細な装置なので、取り扱い注意です!!!。


スピンコーター
  薄膜を作製する装置です。溶液を基板にたらして思いっきりぐるぐる回転させて、単層膜を作製します。短時間で簡単に製膜出来ます。


フェムト秒波長可変再生増幅システム
  実は、レーザーを使って色々な測定を行うのが得意なんです。研究室では様々な物質の非線形光学応答の測定が行えます。例えば、薄膜の光第二高調波発生(SHG)を測定したり、二光子吸収材料の二光子吸収断面積を測定したりしています。レーザー達は、たまにへそを曲げたりするけど、そこもまたかわいいやつらなんです

装置
波長可変フェムト秒レーザー、 300〜2500 nm


ナノ秒パルスレーザー
Nd:YAGレーザー
 1064nmのナノ秒パルスレーザー。主にSHG測定に使用しています。
SHG素子を入れると、532nmのレーザー光も発振できるし、ミラーを変えると1319nmのレーザー光も出せます。
Leeレーザー(写真)
他2台 


チタンサファイアレーザー
 波長可変なレーザー光源として、様々な分光実験に使うことができます。他にも2台あります。 


Z-Scan測定システム
 フェムト秒レーザーを使って二光子吸収断面積の測定を行うための光学系。溶液や固体試料の二光子吸収断面積を測定しているよ。波長可変フェムト秒レーザーと組み合わせると、広い波長で二光子吸収スペクトルが測定できるんだ。


SHG測定システム(メーカーフリンジ)
 LB膜や微粒子膜のSHG測定を行っているよ。この写真では明るいところでやっているようにみえるけど、本来は真っ暗にして行っているんだ。そのほかにも粉末試料のSHGも粉末法やSHEW法を使って測定する装置もあるよ。


LN-CCDカメラ
 超高感度光検出器。CCDカメラを液体窒素で冷やすことで、微弱光の検出を可能にした1台。二光子励起蛍光やハイパーレイリー散乱の測定に力を発揮する。ただし、高感度すぎて宇宙線までも検出してしまうのがたまにキズ。


LBトラフ
 この装置を使って無機層状化合物と有機化合物とのラングミュア‐ブロジェット膜の作製や、有機ナノ結晶薄膜の作製を行っています。原理的には研究内容紹介のページに書いてある通りなのですが、なかなかどうして、分子たちはいうことを聞いてくれません。職人技を要求する玄人好みの装置です。

保有トラフ
KSV2000(写真)
USI製×1台


CDスペクトルメータ
 左回りと右回りの円偏光の吸収量の差を測定する装置です。この装置により、光学活性な化合物からなる試料の光学純度などを決定することができます。


Uv-vis-NIR分光光度計
  吸収スペクトルを測定する装置です。新しい化合物を作ったときは必ず使います。ほかにも溶液の濃度を決定したり、会合状態を調査するときにも使います。固体の拡散反射スペクトルや薄膜の厚さなども測定できる優れものです。