2015年度 数楽工作倶楽部 第3回

菱形60面体編み



以前に紹介した「菱型60面体編み」はかなり難度が高く、解説をみただけで誰でも作れるとは言い難いものでした。そこで、前回の「菱型30面体編み」同様、誰でも製作できるように部品に工夫を加えました。


型紙をダウンロードし、前回と同様、定規、カッターナイフ、ダブルクリップを準備しておきます。
(以下の製作の解説は、菱型30面体編みを製作した経験があることを前提にしています。)

1.印刷・折り筋つけ・切り取り

型紙ファイルの1ページ目のみを、前回と同様、少し厚手の紙に印刷し、折り筋をつけて切り取ります。切り取った部品は切り取る前の順番通りに並べておきます。すべて切り取ったら、1本づつその場で「寝返りを打たせる」ようにひっくり返します。
全てひっくり返したら、型紙の2ページ目と同じ番号を同じ場所に書き込みます。

裏面に番号を書き終えてたら、指示通りに「山折と谷折が交互になる」ように各部品を折ります。


2.工程1〜2

「1-1」から「1-5」までの面を、表裏の同じ番号が同じ位置になるように重ねてゆきます。

上の写真ではクリップで固定していますが、この状態はとても不安定なので、初めて製作する場合には面同士を軽く糊付けすることをお勧めします。
その後、「2-1」から「2-10」を組み入れてゆくと下の写真のような状態になって安定します。

 

3.工程3〜5

「3-1」から「3-15」を組み入れてゆきます。

この状態はかなり不安定ですが、「4-1」から「4-5」を組んで下の写真のようになると安定するようになります。

「5-x-1」から「5-x-3」 (x=1,2,3,4,5) を組んでゆくと、下の写真(上・下から見たもの)のようになります。
(x の順番はどこからでも構いません。)

 

4.工程6〜7

最後の部品を「6-1」から「6-17」まで順番どおり組んでゆきます。
番号の対応が正しいことを信じて組んでゆくと、下の写真のようになります。

最後に、「7-1」から「7-5」の面同士を合わせ、余った最後の菱型を、下の写真のように差し込んでゆくと完成です。

 


今回作った菱型60面体は、以前に製作した「12本リングで編みボール」

と同じ構造をしていることがわかります。すなわち、菱型60面体は「斜方二十。十二面体」と同じ構造を持っているとも考えられます。


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