2024.11.5更新
山口県大学ML連携特別展

遺跡のふかさ
〜吉田遺跡の事例〜

吉田キャンパスの高低差と遺跡までのふかさ
 毎年恒例となる山口県大学ML(ミュージアム・ライブラリー)連携特別展。今年度は県内11大学、13館が参加しています。
 特別展では、共通テーマのもとに各大学・館がもつ貴重な学術資料・教育研究成果を公開します。今年度の共通テーマは「ふかめる」となったことから、当館は遺跡の高低差、深さに注目した展示を行うことにしました。
 検討の対象としたのは、本学吉田キャンパスが所在する吉田遺跡。吉田遺跡は、旧石器時代から江戸時代まで全時代の埋蔵文化財を包蔵する複合遺跡として著名です。
 私たちが日々教育・研究に取り組む吉田キャンパス。農学部実験水田が連なる東門までの並木道、キャンパス東南端部に位置する動物医療センターや共同獣医学部各施設をのぞくと、高低差をあまり感じることなくキャンパス内を移動しているのではないでしょうか。
 
一方で、屋外に出て周囲をグルリと見渡すと、キャンパスの東方と南方は山に囲まれていることに気づかされます。この地形で、起伏が小さいはずがありません。現在の「平ら感」は、過去から現在に及ぶ人類の土地改造の結果なのです。
 展示では、遺構や遺物の分布が集中する地点の特徴や標高、現地表から遺構面までの深さを示し、実際に各調査地から出土した土器や石器などを紹介しています。ぜひ一度足をお運びいただき、2,000年以上におよぶ吉田キャンパスの土地活用を実感してください。

主   催:山口大学埋蔵文化財資料館
会   場:埋蔵文化財資料館展示室
会   期:令和6年11月5日(火)〜令和7年1月31日(金)
開館時間:9時〜17時
休 館 日:水・土・日・祝日
       12月27日(金)〜1月3日(金)
入 館 料:博物館法に示されるとおり無料





クリックでチラシ裏面を確認
11月になりました 恒例のML連携特別展、オープンです
総合図書館の協力により展示ケースを増設しています そのぶん室内空間は狭いのでご注意を!
展示室右手には吉田キャンパス南北ラインの断面模式図と各地の出土遺物が


展示室左手には吉田キャンパス東西ラインの断面模式図と各地の出土遺物が展示してあります


奥壁展示ケースにはキャンパス南端部、西端部から出土した土器とともに、吉田キャンパスの地理的な特徴が解説してあります

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