経鼻的持続陽圧呼吸(nasal CPAP) による治療法について



経鼻的持続陽圧呼吸(nasal CPAP)とは?
  • 夜間の睡眠時に鼻に装着することで,気道の内腔の気圧を通常より高く保ち,気道の狭窄を圧力によって予防するものです。

経鼻的持続陽圧呼吸(nasal CPAP)の適応とは?





S経鼻的持続陽圧呼吸(nasal CPAP)の問題点
  • 日中傾眠が強い場合や、重症例(ESS10以上、AHI40以上等)では使用が長続きしないようです。
    ⇒中等症から軽症ではコンプライアンスが悪い。
    理由としては
    • 毎晩、機器を装着して就寝するわずらわしさがあること。
    • 冬季の冷気と乾燥、早春の花粉症などが、コンプライアンスを下げる原因となります。

  • 当科におけるnasal CPAP使用例の長期経過
    低呼吸指数(AHI)が高い重症の方は1年以上継続使用しているのに対し,軽症の方は1年未満で使用を中止する結果となっています。中止された方は決して睡眠時無呼吸が治癒したわけではないことに注意してください。


  • あくまで対症療法であるので,装具の併用や、的確な手術的加療を考慮する必要性があると考えられます。