
我々の周りは、有用元素を含む鉱石を製錬して得られる材料で囲まれています。これらの材料はどのような鉱石から得られるのでしょうか。またこれらの鉱石はどのように生成したのでしょうか。
日本はかつて世界有数の金属資源産出国でした。
16世紀には世界で流通していた銀の3分の1が日本産であり、17世紀には銅の生産量が世界一でした。
それ以降も金属鉱山は活況を呈し、戦後日本の急速な工業化も支えて来ましたが、その資源量は次第に枯渇して多くの鉱山は閉山に追い込まれ、金銀を生産する菱刈鉱山等を除いて全ての鉱山が閉山してしまいました。
現在では鉱石を海外から輸入し国内で製錬を行っているだけであり、また金属鉱山から産出した鉱石は幾つかの博物館でわずかにしか見る事が出来ない状況です。
本学術資料館は、70周年記念事業の一環で建設され、約2万点の故苣木淺彦先生が中心となり収集した国内外の鉱石標本を展示収蔵し、また研究にも使用する目的で設置された資料館です。
鉱石標本を展示している本資料館は、日本でも例を見ないユニークな博物館で、鉱石標本収蔵数では日本最大です。また宝石級の綺麗な結晶、鉱石の成因及び今後の資源リサイクルについてのパネル展示も行っていますので、是非御覧下さい。