成因別鉱床の分類(概略)

 天然の有用元素の濃集した岩石を鉱石といい、鉱石中で有用な元素を含む鉱物を鉱石鉱物、含まない鉱物を脈石鉱物という。
 鉱床の分類は、関連した地質現象や鉱石鉱物の濃集過程や機構を考慮して行なわれる。
 この鉱石を採掘しているところを鉱山と称している。鉱山の稼行は鉱石の埋蔵量と品位、採掘経費、目的元素の国際価格などにより左右さる。非鉄金属の価格はロンドン金属取引所で決められている。全て米ドル価格であり、そのために日本での価格は為替相場によっても大きく変動する。我が国の鉱山は比較的小規模で、戦後人件費の高騰(採掘経費の上昇)、円高による日本での金属価格の下落などにより、採掘可能な鉱石が残存している鉱山もあったが、採算面から閉山したものも少なくない。もちろん、採掘可能な鉱石を全て掘りつくして閉山した鉱山も沢山しられている。
 成因別鉱床は、鉱床がどのようにして形成されたかについての考え。すなわち成因に基づいて分類された鉱床で、火成鉱床、堆積鉱床、変成鉱床に大別される。さらに、火成鉱床はマグマ鉱床、ペグマタイト鉱床、熱水性鉱床に、堆積鉱床は風化残留鉱床、砂鉱床、沈殿鉱床、有機堆積鉱床に、変成鉱床は接触変成鉱床、広域変成鉱床に分類される。また、熱水性鉱床は鉱床の産状から、スカルン鉱床、斑岩銅鉱床、鉱脈鉱床、ミシシッピーバレー型鉱床、キースラーガー型鉱床、海底噴気熱水鉱床などに分類される。

(文責:北風嵐、監修:島田允尭)

【参考文献】
梶原良道・正路徹也(1996)第Ⅱ部非エネルギー資源、編2編:資源供給。エネルギー・資源バンドブック。エネルギー・資源学会。オーム社。