研究紹介


〜ONIMURA Lab.'s WORKS〜


有機発光素子
有機半導体とは絶縁体と導電体の中間的な
性質を示す有機化合物です。この有機半導
体を組み合わせて電気を流すと光を発する
有機ELになります。新しい共役分子を合成
し,多色,高輝度有機ELの作製を行いま
す。水色,オレンジ色,黄緑色の有機発光
素子の作製に成功しています。

機能性マイクロカプセル
ボールペンで文字を書くと下の紙に文字が
複写される『マイクロカプセルインク』が
開発されています。これは筆圧でマイクロ
カプセルが割れて化学反応を起こして発色
する原理を利用しています。卒業研究では
蛍光剤や色素を含む微粒子やマイクロカプ
セルなどを開発して社会に貢献します。

クロミック材料
有機化合物には構造が少し変わるだけでも
色や蛍光色が大きく変化する化合物が有り
ます。例えば紫外線を当てると色変化する
化合物をフィルムに混ぜておくと色が瞬時
に変わります。また潰したり加熱をするこ
とで色変化を繰り返す材料も有ります。


〜YAMABUKI Lab.'s WORKS〜 特設サイトはこちらです。


超分子材料
環状分子に軸分子が入り込んだ包接錯体を
基本骨格とする粘弾性を示したエラストマ
ー材料や自己修復性材料の開発を行ってい
ます。これら包接錯体と呼ばれる3次元的な
空間認識能力を有する物質は、二次元的な
分子を超える機能を発現できると期待され
ることから「分子」を超えるもの=『超分
子』として呼ばれています。

次世代電池材料
次世代二次電池に材料として期待されてい
るマグネシウム電池や硫黄電池に適した材
料開発を行っています。山口大学では国内
では初のマグネシウム-硫黄二次電池の開発
に成功しています。マグネシウムや硫黄は
日本国内で資源供給が可能な資源でありそ
れが所有するエネルギー量も大きいため、
性能を落とさずに安くてコンパクトな電池
の開発が期待されています。

高吸水性樹脂

ポリアクリル酸系の高吸水性樹脂を用いた
商品開発および性能改善に関する研究をっ
ています。高吸水性樹脂は、自分の重さの
数百〜千倍もの水を体内に取り込み逃がさ
ない性質をもっているため、紙おむつへの
用途が主なものですが、さらなる可能性を
求めて研究開発をしています。