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研修医・入局員募集

当科の特色

山口大学附属病院に勤務している医局員は2023年4月現在16名と少ないながら、年間手術件数は例年500を超え、全国的にも有数のアクティビティを誇ります。
当講座には脳血管障害、脳腫瘍、機能的脳神経外科、神経外傷、小児脳神経外科と脳神経外科内の各分野のエキスパートがバランス良く在籍しており、脳神経外科について全般的に研修することができます。病院にはナビゲーションシステム、術中MRI、ハイブリッドORなど最新の設備が備わっておりますし、救急患者も積極的に受け入れているため緊急手術が多いのも特徴です。

研修内容・研修目標

@以下は専攻医のうちに習得する
・Primary care: 救急科と共同して救急症例の治療
穿頭術、ドレナージ術
緊急開頭術
・脳血管内治療: 脳血管造影
血栓回収術
専攻医研修中に脳血管内治療専門医受験に必要な症例を経験する
・神経内視鏡: 内視鏡的血腫除去術
・脳腫瘍: ナビゲーションシステムを含めた手術のプランニング、開頭
組織病理所見の理解
術後放射線療法や化学療法

A以下は専攻医のうちに経験する
・機能的脳神経外科: DBS, てんかん手術
・小児脳神経外科: 奇形手術、小児管理

研修スケジュール例

後期研修 1年目 大学病院で修行
2年目 連携施設で研修
3年目 全国にある関連施設で研修(この一年の選択は自由とします)
4年目 大学病院で修行
5年目 大学病院で勉強しながら専門医試験受験

連携病院:
宇部興産中央病院、宇部西リハビリテーション病院、関門医療センター、済生会山口総合病院、徳山中央病院、嶺井第一病院、山口県立総合医療センター


関連病院:
(県内)
宇部リハビリテーション病院、厚南セントヒル病院、済生会下関総合病院、済生会豊浦病院、周南市立新南陽病院、周東総合病院、セントヒル病院、都志見病院、美祢市立病院、山口労災病院
(県外)
健和会大手町病院、神戸市民中央病院、秋田県立循環器・脳脊髄センター、東京慈恵会医科大学附属病院、愛知医科大学病院、聖マリア病院、健和会大手町リハビリテーション病院


キャリアパス

専門医取得まで
専門医取得プログラムに沿って、後期研修を行います。上記の研修スケジュール例にある通り、大学を軸としつつ、多様なやり方・考え方を身につけてもらうため、県内の連携施設や国内の関連施設などに積極的に修行に出てもらいます。最短で当科入局後5年目に専門医受験資格を取得します。

専門医取得後
サブスペシャリティとして自分の興味を持った領域の修練を行い、技術・知識を向上させ専門医や認定医資格などを取得します。脳神経外科関連では、脳神経血管内治療、脳卒中、神経内視鏡、頭部外傷、てんかんなど様々です。資格取得までに必要な業績については医局が中心となってサポートします。その過程において国内外に留学することも可能です。
就労場所としては大学や関連病院、開業などが挙げられます。大学病院では臨床に加え、研究・教育なども重要な業務です。研究面を深めたい場合、大学院への進学および博士号取得、国外への留学などもサポートします。一方より臨床に軸足を置きたいという方は関連病院で地域医療に従事していただきます。
脳神経外科の業務として急患対応、緊急手術などをイメージする方が多いと思いますが、家庭状況や体調などからそのような勤務に耐えられなくなった場合は、そのニーズにあった関連病院での就業も可能です。例えば脳外科出身で現在はリハビリテーション病院に勤務する医師も多くいます。いわゆる外科手術をしなくとも、「脳疾患の診療ができる」「頭部画像検査を読影できる」医師の需要は多く、セカンドキャリア選択の大きなメリットです。


指導医からのコメント: 土師康平(医師10年目、脳神経外科専門医)

「医者は人生を手術する」は、ある有名な脳神経外科医の格言です。全身臓器の中枢でありその人らしさの根幹をなす臓器を診る私たちは、専門性の高い頭蓋内疾患を扱う中で、同時に全身の疾患や機能を診る能力、患者さんの人生を見据える能力を求められます。責任と期待が大きい分、とてもやりがいのある分野です。全人的医療を提供するため、医局員はみな分野を超えた多くの専門スタッフとのつながりを非常に大切にしており、チーム医療の本質を学ぶことができます。熱心な指導と、時には十分な休息を提供し、皆さんが最高のパフォーマンスを発揮できるよう総員でサポートします。


先輩(若手医師)からのコメント: 伊妻 浩(専攻医2年目)

脳神経外科は予定手術の他に緊急手術症例も多く多忙な診療科ではあります。特に緊急性の高い症例では、1分1秒の遅れが患者さんの予後を大きく左右してしまいます。そのような状況の中で瞬時に状況を判断し、的確な治療へと判断をする先輩方に憧れて入局を決めました。実際の現場で、その様子を目の当たりにしながら少しでも追いつけるように日々取り組んでいます。脳神経外科の分野は、脳神経疾患もさることながら全身疾患との関わりも強く、他科の先生方と連携し多くのことを学ぶことができ、非常にやりがいのあるものだと感じています。医局の先生方は非常に勤勉であり、時には厳しく、時には温かい目でご指導いただいています。厳しさの中にも優しさのあふれる医局の中で、自己の能力を高めながら頑張っています。是非脳神経外科で共に働きましょう。


お問い合わせ

山口大学医学部附属病院 脳神経外科
岡  史朗
TEL:0836-22-2295
E-mail:ynougeka@yamaguchi-u.ac.jp