学会発表2022夏
コロナ禍のため学会発表はオンラインでしたが、この夏から以前の対面形式が多くなってきました。夏に参加してきた学会について簡単に報告します。
(1) 2022/8/28-9/2, International Conference on Coordination Chemistry (ICCC) 2022, Rimini, Italy
ほぼ3年ぶりの海外渡航でした。錯体化学に関する国際会議で、これまでに何度も参加させて頂いている会議です。仙台(2018年)、フランス(2016年)、シンガポール(2014年)、スペイン(2012年)、と思えば5回目の参加です。イギリスに留学している際に学んだポリオキソメタレートに関する研究発表をいつも発表しています。今回は、幸いにも招待講演の機会を頂くことができ、とても充実した時間を過ごせました。やはり学会発表は対面が良いと再認識しつつ、発表が以前にもまして下手になってしまいリハビリが必要そうです。ポリオキソメタレートのセッションに参加し、久しぶりにあったGlasgow大学時代の友人たちも皆、以前と同じように元気で何よりでした。イタリアは初めてだったので、ついついピザやパスタを食べすぎてしまい、この先の出張生活に大きな支障をきたしました。。。
(2) 2022/9/19-22, 分子科学討論会、横浜
こちらの学会も以前から参加している学会で、思えば私が学生の頃から20年近くもお世話になっています。大学院生5名、学部生1名が発表を行いました。台風の影響で旅程の変更を余儀なくされましたが、無事に皆さん発表ができて何よりでした。最高学年のM2でも対面式の学会への参加は初めてで、コロナ禍により失ったものの大きさを改めて痛感しました。オンラインと対面ではカップラーメンと専門店のラーメン、程の違いがあります。もちろん、インスタントにはインスタントの良さもありますが、専門店の味を知ることができて良かったです。
イタリアからの疲労と偏った食生活のためか、会期終盤は痛風で歩くのも一苦労でした。
(3) 2022/9/24-10/2、International Symposium on Crystalline Organic Metals, Superconductors and Magnets (ISCOM), Le Pouliguen, France
分子結晶の電気・磁気物性に関する国際会議で発表してきました。学生のころ初めて参加した会議で、初海外渡航でした。奇しくもほとんど同じ場所での開催で、フランスのNantesから大西洋に向かったところに位置するリゾート地でした。季節を少し外れているため閑散としていましたが、ヨーロッパ随一の長さの砂浜は圧巻でした。しかし途中から痛風が再発してしまい、足を引きずりながらの学会参加が非常に苦でした。。。
パリでは鉱物博物館に寄りました。人の背丈以上の石英結晶は圧巻、やはり結晶はきれいです。